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メッセージカード&手紙
事業所の利用者や同じ地域にある別事業所の利用者からメッセージカードやお手紙をいただくことがあります。
メッセージカード
私は、障がいのある人が利用する事業所を経営しています。小さな事業所が幾つかあります。私は、その事業所を定期的に巡回します。私が事業所を訪問するとメッセージカードをくれる男性がいます。
「髙橋さん、これど~ぞ」
私にそう言いながらメッセージカードをくれます。彼は毎日、熱心に文字を綴っています。その内の一枚を私にくれます。
私が「なんて、書いてくれたの? お願い、読んで…」とお願いをすると、いろいろな人の名前や、自分の好きな場所、食べ物の名前を読み上げてくれます。
彼が書いてくれるメッセージカードは芸術的です。それを一日に何枚も書き上げます。そこで、人に渡しきれなかったカードは「作品」として壁に飾ります。
今は、事業所の壁一面に、メッセージカードが飾られています。
ときおり、ご本人も指をさしながら読み上げています。
手紙
また、私は地域の福祉事業所との交流イベントを企画します。そこでは、日ごろお会いすることがない別事業所の利用者に会うことができます。中には、一年に一度しか会わない人もいます。
その中の一人が、私に会うたびに手紙をくれます。かわいい封筒に入った便せんには、やわらかくて細い字で文字が綴られています。残念ながら、文字を読み取ることはできません。しかし、ご本人の優しさや思いが直に伝わってきます。
お礼にカードを…
私は、お会いするといつも一緒に写真を撮ります。あとでそれをカードにして贈ります。そんなやりとりが何年も続いています。
(写真は、去年の夏のイベントの写真を加工しました。)
しかし、今年は地域の交流イベントが中止になり、他の事業所の方々にお会いすることができません。また今年も残りあと2ヶ月です。今年は、会えなかった人たちにクリスマスカードを贈ろうと思っています。