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心配しているだけでは意味がない(電車事故の対応から)
私たちは、もしもに備えていろいろな心配をします。それについて会議もします。でも心配だけがふくらんで放置されてしまっていることがあります。
今朝、横浜市営地下鉄が事故が全線不通(数時間後に一部開通)となりました。私の経営するグループホームは最寄り駅がすべて市営地下鉄です。私は、寝起きと共にちょっとしたパニック状態でした。
グループホームを利用されている人の中には、地下鉄を使って日中活動に行く人がいます。でも、その人たちは、いつも同じ時間の同じ電車の同じ車両に乗ります。それをくずすことが苦手です。
朝、グループホームの支援者に電話をして、どのようなルートで移動するかを検討しました。また、利用者の皆さんに事故をお伝えし、ルート変更をお願いするよう伝えました。
ほとんどの人は問題なく変更ができました。でもお一人だけどうしてもルートが見つかりませんでした。幸いにも今日は出発時間の少し前に一部運転が再開されたので大事にはいたりませんでした。でも気をつけなければいけません。
最近は自然災害も多く、利用者の移動経路の把握や複数の移動方法をあらかじめ練習することが大切だと言われています。それに向けての検討会議も繰り返し実施してきました。しかし、まだまだ緊張感が足りないようです。会議を繰り返すばかりで実践に結び付いていませんでした。
「勉強になりました」と言っているだけの人は何も学んでいないと言います。同じです。「心配しています」と言っているだけでは何も解決していません。
今日は忘れないうちに、別ルートの練習予定を立てました。