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春のダイヤ改正が怖い

春のダイヤ改正の時期です。私の長女が、以前に使っていたバス路線が廃止になると話をしていました。その路線は、長女が高校に通うのに使っていた路線で、もし在学中にその路線が廃止になっていたら大変のことになっていました。また、私の仕事にもダイヤ改正が大きく影響することがあります

バスのダイヤ改正が影響すること

私は、障がいのある人が利用する社会福祉法人を経営しています。私の経営する社会福祉法人には、日中活動サービスといい、障がいのある人が通いで利用する事業所があります。そこには、一般の交通機関を使って来る人がいます。その多くは、バス利用です。そのバスが、30分に一本、もしくは1時間に一本だったりします。それが廃止になったり、時間変更になると騒ぎになります。

1.バス路線が廃止

バス路線が廃止になったときのことです。その利用者の家から事業所に来るためには、バスに乗るか、電車を乗り継いで来るかどちらかでした。バスだと、利用者の家の前からバスに乗り、終点で降りると事業所に来ることができました。そのバスが廃止になりました。

そこで、私が付き添って、電車の練習をしました。その練習の中では、私がわざと寝たふりをして降りる駅に気づかないふりをしたりしました。私が寝たふりをしているとその利用者が「髙橋くん、降りるぞ」と声をかけてくれました。しばらくして、事業所まで利用者一人で電車に乗って来るようになりました。

ところが、ある日、行方不明になってしまいました。その利用者が見つかったのは、3日後でした。見つかったのは、最後に降りなければいけない駅の次の駅、その駅付近の繁華街で保護されました。ご本人から詳しい状況を聞くことができず、その間、どのように生活をされたのか、把握することはできませんでした。

その後は、事業所の送迎車で事業所に来ていました。しかし、送迎車だと迎えの時間が遅くなってしまい、近所に新しい事業所ができたときに異動されました。

2.バスの時間変更

バスの時間が変更になったときのことです。その路線は、一時間に一本しかバスがありませんでした。ダイヤ改正により、毎時00分だったバスが、毎時30分に変わりました。それにより、利用者の付き添いをしていたガイドヘルパーが対応できなくなりました。ガイドヘルパーは、効率よく仕事をするために、その利用者のガイドヘルプが終わると、すぐに他の利用者のガイドヘルプに就いていました。そのため、バスの時間変更により対応ができなくなりました。

バスの時間変更を知ったのがギリギリだったため、別のガイドヘルパーが見つからず、一時は利用者の家族と私が交代で送迎をしていました。

生きづらさとは選択肢が少ないこと

ちょっとしたことで生活が変わってしまうことがあります。生活に変更が生じたときに選択肢が少ない、それも障がいのある人の生きづらさの一つなんだと思います。

バスのダイヤ改正は見落とすことが多く、いつも間際にあわてます。今年は、今のところ連絡がないので、無事に4月を迎えられそうです。

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