不完全であることの恐れ(アドラー心理学実践講座 第6回目より)②
10月03日(木)から早稲田大学のエクステンションセンター中野校で向後千春先生の「アドラー心理学実践講座」が始まりました。そこで学んだことをふりかえります。
11月07日、第6回目のテーマは「感情は価値観のセンサー(2)」でした。先週の講義で宿題が出ました。内容は、イライラするようなネガティブ感情、ウキウキするようなポジティブ感情を1週間記録するというものです。それを「感情サンプリング」と言います。今週の講義ではその感情サンプリングから仮想的目標や中核的な恐れを探し、共有しました。昨日のnoteでは仮想的目標に関係することを書きました。今日は中核的な恐れについて書きます。
まずは、私の1週間の感情サンプリングの一例です。
・怒り/感情の強さー5
提出の期日に書類が提出されない、私はパソコンの前で待っていた
・怒り/感情の強さー5
出る予定のない会議に対して、何で来ないんですか、とメールが届く
・怒り/感情の強さ-5
提出したはずの書類が届いていないと電話が入る
・哀しみ/感情の強さー1
楽しみにしていたTVアニメ、ゲゲの鬼太郎が特別番組で放送されなかった
・喜び/感情の強さ+5
娘が「お父さん、おっさんずラブ一緒に観よう」と声をかけてくれた
私はライフスタイルDタイプです。完璧で優秀でありたい(優秀なわけではない)、かつ無駄が苦手なDタイプです。感情サンプリングにはしっかりDタイプが出ています。書類は期日に提出されるべきだし、私はしっかりやっているのに指摘され、テレビ番組は私の断りなしに変更されました。さらに私はパソコンやTVの前で無駄な時間をすごすことになり、かつ余計な電話に時間を取られてしまいました。私は、これらに対してネガティブ感情を発動させました。
ネガティブ感情は自分の仮想的な目標がおびやかされたときに発動されます。またそれはライフスタイルごとに特徴があります。それが中核的な恐れです。ライフスタイルDタイプの中核的な恐れは、不完全であることです。
アドラー心理学を学んだことにより、ネガティブ感情の目的を理解し、感情に任せて行動することがなくなりました。また、いつまでも感情に引きずられることもなくなりました。私のネガティブ感情の正体が、不完全であることを受け入れられないことによるものだということは理解はできました。しかし、不完全でいる自分を不安に思います。不完全を受け入れてしまうと、すべてが終わってしまうような恐怖があります。
ただし、恐れの正体がわかったことは大きな収穫です。
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