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フランス人30人集まったホームパーティーで一番ウケた日本食とは

フランスでは、家族の絆や繋がりが強くて、何かと理由をつけてホームパーティーを開きます。僕がフランスに着いて数日経った頃、彼女と彼女の家族の計らいで  "Ryo, Bienvenue en France!!" 「フランスへようこそパーティー」なるものを計画してくれました。最初は、このような家族と顔を合わせる機会を作ってくれて嬉しかったし、そのパーティーの日をとても楽しみにしていました。しかし、彼女の母からパーティーの数日前にびっくりすることを聞きます。

彼女の母 「Ryoせっかくだし、みんなに日本食を振舞ってくれない?」

僕    「もちろん、喜んで! で、何人くらい招待されているのな?」

彼女の母 「私と旦那の両家の家族合わせて30人以上は確実にくるわ

エーーーーー、  さ、30人!? 

ホームパーティーで30人超えることってあるのか、僕が今までやった「ホームパーティー」マックスの人数はたこ焼きパーティーの5人だった。

でも、頼まれたからにはやるしかない。日本食の看板を背負うのだから、みんなに美味しい日本食を食べてもらわなければ。。。

まずは、メニューから考えます。フランスでも手に入る材料で、数をこなせて、一気に作れるもの。

・餃子

・お好み焼き

・味噌汁

・カレー

・とんかつ

・抹茶アイスクリーム(デザート)

この顔ぶれで行くことにした。餃子の皮、日本のカレー粉と醤油、キャベツはこっちのアジアンマーケットで手に入った。味噌と抹茶は日本からたまたま持ってきていたのでそれをものを使った。残りの材料は、こっちのスーパーで手に入るもので想像力を働かせて、限られた器具で必死に作った。前日から仕込みを開始して、アイスクリームも冷凍庫に入れ、当日の盛り付けのお皿や、スプーンとフォーク(もちろんお箸がない!)も全てテーブルに置き、準備万端で当日を迎えた。

ホームパーティー当日の朝、料理をし始めたのがいいが、思ったより時間がかかる。少し焦り始めた時に、最初のお客さんが到着!

僕  ボンジュール

マダム  ボンジュール(ちゅ、ちゅ)

そう、フランスでは頬と頬でキスするビズ(Bise)で挨拶をするのだ。僕は料理をしていたのだけども、毎回お客さんが来るたびにビズで挨拶する。

もちろん30人、一人一人である。

僕のためにきてくれたのだから当たり前だ。やばい料理間に合わない、とパニックになりながら慣れないビズで一人一人と挨拶する。

みんなが集まりはじめ、長い長いアペロ(食事の前に一杯)を終える頃にようやく全ての料理が完成しました。安心。

料理の一つ一つもしっかり説明し、みんなに食べてもらう。

感想聞くの正直緊張しましたが、みんな C`est  bon セボン!(美味しい)と言ってくれたのがとても嬉しかったです。さすが、フランス人みんな一人一人がグルメで、独自の感性を持っており「餃子はジャパニーズラビオリだ」とか、「味噌汁を飲むタイミングがわからない、最初、最後?」「私はガレットよりお好み焼きの方が好きだわ」、「このとんかつの絶妙な揚げ加減は最高」「抹茶アイスの苦味と甘みのハーモニーはもはやアート」など、味を色々なものにたとえたり、比較してみんなが議論しているのを見て、「フランスに来たな〜」と実感がわきました。

沖縄から持って来た泡盛も、みんな喜んで飲んでくれて僕は大満足でした。



順位発表

そして、パーティーの終盤に何が一番おいしかったか、どれがお気に入りなのかをみんなに聞きました。気になる順位はこんな感じでした。

1 ,  お好み焼き

2,  抹茶アイスクリーム

3,  餃子

4, とんかつ

5,  味噌汁

6, カレー


お好み焼きが一位にくるのはなんとなく想像できるけど、日本のカレーが最下位なのは意外だった。ここフランスでは、カレーといえばインドのもので、あのスパイスが効いた味に慣れてると、日本のカレーは物足りないのかもしれない。抹茶アイスクリームは大健闘で、彼女の90歳になるおばあちゃんもとても美味しかったといってくれた。老若男女、世界で認められている抹茶、強しである。みんな餃子、とんかつ、味噌汁も美味しいと言ってくれていました。

これらの日本食はまだ「寿司」「ラーメン」と比べたら知名度には落ちるけど、これからもっと名前が知られていくだろうな、と感じました。

次回は、このような機会があったら豆腐や納豆、梅干し、漬物などを用意して感想をきいてみたいと思う。






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Ryo@フランス
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