発達障がいの診断が下って
発達障がいの確定診断が下った
安堵感が体全体を席巻した(当日からしばらくは)
時が経つにつれ自分は「外の人間」なんだと思うようになった
「障がい者」という檻に拘束されて
障がい理解・特性の詳細な把握という作業は膨大だ
知識ゼロかつ心の整理ができていない中で
当事者が集まる場所に飛び込んでも浦島太郎状態だ
話についていけず上っ面での理解に終始するだけ
しばらくは絶縁状態で読書の虫になった方がいい
知識を蓄えて整理すべき事柄を炙り出すために
行動を起こすのは知識を蓄えた後でも間に合う
順番を間違えると針を定められず壊れてしまう
方向感覚が無くなり漂流するだけだ
安堵感と拒否感との葛藤の日々
確定診断が下ったとはいえショックは隠せない
発達障がいでなければ何不自由しなかった
人生の階段を順調に上れていたはずだった
もっと早く子供時代に気付いていればよかった
今更嘆いても後の祭りだから受け入れるほかない
受け入れたとしても堂々と生きていけるわけでない
太く高い壁で強制隔離にうちのめ
別世界の人間を入れさせない強情さには目を見張る
自分たちの世界の基準に満たせば入れてあげる
障がいは自己責任と言わんばかりだ
上から目線で蔑んだ態度を見せつけてくるし
誰もなりたくてなったわけでない
幾つもの要素が人それぞれ重なり合ってしまっただけ
責められれば憎悪・落胆・腹立たしさが噴出自分が同じ立場に立ったら逆に責められるぞ
冷酷さ・差別という巨大岩石の前に立たされた上に
症状の顔出しへの対応も必要だから手一杯だ
「支援」を名乗った金儲けとエゴを満たすための道具ではない
右も左もわからないだろうからあやしてあげる
私たちをキャリアアップの踏み台にしているのは見え見え
赤ちゃん扱いせず対等に接してくれ
口下手で暴発することもあるが意志は持っている
他にも感覚過敏・運動障害等もあったりする完全には無くせないが折り合いを何とかつけている
無理に抑えつけようとする程反動が大きくなる
許容範囲を拡げて大目に見てくれ
出来ないものは出来ないのだから
発達障がい=別パターンの社会維持装置
活かすも殺すも運・環境と少しの努力
能力は産まれる前に決められている
ワンパターンの社会維持装置は脆いことを忘れてはならない