こんな療育者で、ありたい 003
こんにちは。「このはな療育室」の、さつきです。
前回は、療育をする最大の目標は、「二次障害をなくすため」と
書きました。
「このはな療育室」は、現在、未就学児のお子さんを
対象としていますが、
巣立っていったお子さんの保護者の方から
学齢期のご相談の電話をいただくことがあります。
私たちをたよってくださること、
思い出してくれて、お子さんの「困り感」について一緒に
考えられること、
本当にありがたいことだなあ、と思っています。
一般級、特別支援学級
どちらをえらんでも、学校生活は様々なことがおこります。
(小学生って、ほんとに、柔軟な適応力を常に求められ、
変化に対応できるすごい集団だよなあ、と思いますよね。)
行事の練習が始まるころ、年度の切り替わりなど、
新しいことが始まるたびに、
お子さんは不安を感じたり、ストレスにさらされて、
いつもとは少し違った様子になることがあります。
そんなお子さんの姿を保護者の方が敏感に感じ取り、
療育室に相談しにきて下さる…
大切な療育の存在意義のひとつ、だと思っています。
療育は、お子さんの為だけにあるのでは、ありません。
これから先も大人になるまで育てていく
保護者の方が、安心して相談できる場所でなくてはなりません。
早期療育を受けることは、
お子さんになにか特別な変化や発達が促進するためではありません。
保護者の方に、これからずっと、保護者とお子さんを助ける力となる
相談力を育てていく時間、だと思っています。
「困ったことがあったら、相談してよい」と思っていただける、
相談成功体験を療育者との関係性の中で積んでいただき、
これから先も、お子さんのことで悩んだり、困ったときには
「専門家(ドクターや行政も含めて)に、相談する」スキルを
発動していただきたいのです。
早期療育時に、保護者と療育者が両輪となって
お子さんの特性の理解や、対応の仕方について
学んでいく環境をつくることは、
療育者に課せられた大切な任務です。
療育者は、お子さんの為だけではなく、
むしろ、保護者の為に存在している、と
わたしは、思っています。
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