2025年のニコンシステム
激動の1年だった。1985年に中古のニコンF2で組んで以来、ずっと続いてきた一眼レフのシステムをミラーレスに替えた。ひと通り揃ったのでまとめておこう。
ボディ
Z6III
FX(フルサイズ)
Z50II
DX(APS-C)
焦点距離1.5倍
どちらも今年2024年発売の最新型だ。デザインが格段に良くなり、D500やFマウントf/2.8ズームの下取り価格が値崩れしないうちに、と決断した。写りは素晴らしく、仕事と用事には申し分ない。ただし満足できない部分もある。これについては後述する。
レンズ
NIKKOR Z 14-30mm f/4 S
20mmの画角が必要になった。マウントアダプター FTZ IIを購入して、Ai Nikkor 20mm F4を付けたがやはり写りが見劣りする。直後にこれを購入した。仕事専用。ほぼ室内で使う。
NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
最初に購入した。NIKKOR Z 24-120mm f/4 Sと迷いに迷ったが、これは仕事だけでなく私事でも使う (結局使ってない)。これ以上大きなレンズは持ちたくない。望遠域は来るべきAPS-Cの新型に任せようと割り切った。Z50Ⅱと組むと36-105mmとなりインタビューなどの人物撮影に向く。
2本とも非の打ち所がない。
NIKKOR Z 26mm f/2.8
単焦点パンケーキレンズ。Z6Ⅲでスイスイ撮れた。なんでもスマホの画角を意識しているという。なるほど。広角単焦点は最初、NIKKOR Z 28mm f/2.8(Special Edition)を選んだ。しかしAPS-Cだと42mm相当になって少し長い。これはペンタックスで痛感していた。これなら39mm相当になり都合が良い。
NIKKOR Z 40mm f/2(Special Edition)
昔は嫌いだったが50代を超えて好きになった焦点距離である40mm。現在このレンズがメインでZ6Ⅲにほぼ付けっぱなしである。
これら2本のレンズには「金属製・ツヤあり・型番刻印」のフードHN-1とHN-2を付ける。40mmに適合するのはHN-3だが、大きくなるのでHN-2にした。
ストロボはSB-800にSD-8Aが3台ある。これらをSU-800で使う。
以上がすべてだ。以前のようにモータードライブやバッテリーグリップ付きのフラッグシップ2台に、f/2.8ズーム3本とマイクロ!なんて時代からするとあまりにもシンプルだ。
あとは14-30mmと同様に、必要になったら買うか借りる。追加するとすればマイクロと望遠系。望遠ズームはAPS-C用の小さくて安いものにするだろう。
さてミラーレスについて少し。
やはりファインダーには馴染めない。これについてはさらに後述する。
そして上手く文章には出来ないが、とても「今風の写り」をするなと感じた。雑誌のグラビアやテレビのCMを見て感じるのは「主要被写体だけにピント!」「バックは飛ばせ!」「人物の顔に質感なんかいらねえ!飛ばせ!」という風潮だ。
もちろんカメラの設定で如何様にもなるのだが、初期設定だととにかくそういう写りになる。私はよく地元駅にある銅像を撮るのだが、フルオートで撮ると過剰補正で飛ばしまくってくる。私の感覚だと2絞り程度オーバーだ。
写真展のときに大学時代の同級生が多く来た。マスコミの写真部で最前線のNは私の設定も見て絶句した。「朝日~これさぁ、40年前の設定だよ。何やってんの?」
彼のレクチャーを受けて設定したら、さらに今風の写りになった。仕事はそれで良い。しかし私事では不満が爆発した。それはミラーレスのファインダーにも向かった。あれはモニターであってファインダーではない。そこですでに大昔になる2008年発売のD700を中古購入した。
D700
Ai Nikkor 20mm F4
Tamron 28mm F/2.5(Model 02B)
Ai Nikkor 35mm F2.8
Voigtlander ULTRON 40mm F2 SL II
AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G Special Edition
もちろん写りではZシリーズミラーレスの方が圧倒的に上だ。しかし写真は画質がすべてではない。ミラーレスと一眼レフとでは撮影感覚がまったく違う。私は長年慣れ親しんだ感覚を捨てることはできない。
フィルムカメラとそれ用のレンズもたくさん持っている。しかし身体的にも経済的にも、以前同様に撮り続けるのは最早不可能だ。
自分の根っこの部分を大切にしながら、前に進もう。
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