「今の若者は物は持っているが、ハートは持っていない」

「人生最大の決断の〝きっかけ〟はなんだったんですか?」
今日は取材3本、たまたま多い日だ。
朝は鳥取大学生から「論文のテーマ」、辰野高校生からは、「探求の時間」、地元に工場を持つIHIさん、そして個人的な相談から座談会の話。
サイクルツーリズムや、地元企業の人の話を聞くという時間だったのだが、どの方々からもどちらかと言うと個人的な夢の話の方が時間を割く事が多かった。

取材を受ける中で、僕自身が自分のここ20年を振り返る。
「あれは人生を真っ当に生きるための、訓練だった」と気づく。
若い頃に夢が見つからないのは、至極当然だったと思う。
それは、〝自分の人生に不満がないからだ〟
それはこうとも言える。
〝自分の人生に満足もしていない〟
不満がないからと言って、満足していることを証明している訳ではない。
今の僕からしては、〝悩み(不満足)がないことの方が恐ろしい〟
常に現状に不満足であるからこそ、人は現状を変える自己変革のチャレンジを起こす。
チャレンジのレベルが高いほど、成長のレベルアップも高い。

若いうちは、その不満足や、先の未来の不安がイメージしづらい。
20歳代の僕は、現状からレベルアップを一向に図れない自分を見て、腐っていくばかりだと卑下していた。

「今の若者は物は持っているが、ハートは持っていない」

いつの時代も大人はそう揶揄する。
僕はそう思ってはいない。
少なくても、うちのスタッフの若い子たちは。
勝手に大人が恐怖を植え付けて言って、子供たちを萎縮させる世の中になったのは、誰のせいだろうか?
誰のせいでもないと思う。
誰にも責任がない代わりに、誰も人を責めることはしてはならぬと思う。
ならば、我々30歳を過ぎた大人がするべきことはなんだろうかと、再自問する。

「少年が夢を語ると、老人は空を見上げる。」
そう、
「老人が夢を語ると、少年は今日の曇った空色にワクワクする」

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