見出し画像

青天の霹靂のち狐の嫁入り。と今日の一曲

高校生の頃、家族とのドライブで鳴門に行った。渦潮を見た帰り高速で帰っていると父親が「横見てみろ、競艇場が見えるぞ!あ、でも今日は休みみたいだな。」そう言われ助手席の自分は横を見ると遠くにポツンと見える競艇場を見た瞬間、頭に雷が落ちたかのような電撃が走った。

今でも不思議な話だ。ポツンと遠くに見える開催していない競艇場に惹かれてしまったのだ。

それから競艇のことが気になって仕方がなかった。そこで調べてみるとモンキーターンという競艇を元にした漫画があることを知り古本屋に走り買った。
もちろん全部を一気に買ったわけではなく少しづつ買って行ったのだが、そこで一つある事実を知った。

競艇はボートに乗りスピードを競う。もちろん乗っている人が軽ければ軽いほどスピードが出て有利。選手の方は体重管理が大事で人によってはサウナで水を抜いて喉がカラカラの状態で走る方もいるそう。
だから競艇学校では身長制限があるのだということを知った。今はどうかわからないが、漫画では170cmを超えると無理な減量を強いることになるため入ることができないと書いてあった。

ありがたい悲鳴なのだが、その時自分は170cmを超えていた。電撃が走った数日後に夢に敗れたのであった。

では、あの感覚は何だったのだろう?と考えることがある。

しかし、よく思い出せば人生で二回目の電撃が走った一目惚れもフラれたし、あの電撃はもしかして「辞めておけ!」という本能の叫びだったのかもしれない。

もし人生で三回目があるときは雷と共にゲリラ豪雨でも降って欲しいものだ。その雨で熱くなりそうな心を冷やしてくれれば良いのに。


いいなと思ったら応援しよう!