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パラドックス
明けましておめでとうございます。慶應義塾体育会ソフトテニス部の部員日記をご覧いただき、ありがとうございます。今回の部員日記は、商学部4年・岡田諒悟が担当させていただきます。
さて、今回は最後の部員日記ということで、これまで4年間の大学ソフトテニスで、何を考えてきたのか、何が得られたのか、を書いていきたいところではあったのですが、なかなか時間もなく、その頭の整理もついていない、ということで、ここでは掻い摘んで1つだけ、これからの後輩に考えてほしいことを書いていこうと思います。(卒業生送別会の際に、またあらためて個人的に日記を出せれば、と考えております。宇津木くんもぜひ最終回待ってます!)
筆者注:筆者は卒業論文に追われています。
後輩に向けて。ここで言いたいことは、「逆説的な2軸をやり切って欲しい」ということです。
これは私の大学テニスを通じたひとつの大きな気づきなのですが、人生は往々にして相反しているように見える2軸を、どちらもやり切る必要がある、ということです。
例えばよく言ってきたことには、「部活動とは、『本気でテニスにおける勝ちを目指す』という手段によって、組織のあり方やその他人生に必要なものを学ぶ」という軸があります。しかしながら、この大局的視点を重視し過ぎると、前提の「本気で勝ちを目指す」という部分が揺らいでしまいます。
こういった、一見背反する2軸を同時に優先しなくてはならない状況が、部活動では(おそらく社会でも)頻発します。そうしたとき、先日の入れ替え戦でも言った、「本質を見る」ということが生きてくると思います。そして、部活動でいう本質とは「何故部活にいるのか」「何故テニスをしているのか」という、自分自身の部活動における存在意義につながると思います。
そして、2軸を両立させながらも「本質を見る」というところが、僕の大学テニスでの大きな気づきのひとつでした。
今回の部員日記はこの「パラドックス」について書いてみました。なかなかまとまりのない文章になってしまいましたが、最後までご覧いただき、ありがとうございました。次回の加納くんの部員日記、また最終回の部員日記も、これまでの大学テニスの振り返りを行う予定ですので、是非ご期待ください。