1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法
今回は、山口揚平『1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法』(プレジデント社 2019)を独断と偏見でまとめます。
考える力を鍛えると一生食べていける
インターネット、スマホの急速な普及、AIの隆盛により、
今の時代、分からないことは、調べればすぐにわかるようになりました。
それに伴い、頭が良い人の定義、社会で活躍できる人の定義が変わりつつあります。
20世紀までは、「解を知っている人、知識がある人」が、頭の良い人でした。
しかし、21世紀の時代、「単なる物知り、知識がある人」は、その役割がAIに取って代わられます。
それゆえ、現代での頭の良いとは、AIには出来ない、「問いを立てる力」「根本的に考える力」「発想力のある」人のことを言います。
ここまで細々書きましたが、先に結論をまとめると、
「AIの普及により、これからの時代は、情報をただ知っているだけでは通用しません。社会で活躍できません。
だからこそ、AIにはできない、新たな発想、しっかりと考える力、想像力を働かせることが大切だ」という事です。
つまり思考力を鍛え、考えることを癖付ける事が、これからの時代で活躍するためには必要です。
そのためにすべきことが本書ではいくつも解説されていますが、今回は3つに絞ってシェアしたいと思います。
まず第一に、ロジックツリーで考えることです。
結論は何か、その理由は何か、その根拠は何かをトップダウン式で考える事が必要になります。
また、何らかの事象、問題を因数分解することで、より精度の高い思考力を身に付ける事が出来ます。
第二に、「考える」「書く」「話す」この3つのサイクルを確立することです。
「考える」「書く」「話す」で思考が整理され、本質を追求する事が出来ます。
第三に、物事をよく洞察する事です。洞察力を鍛えることで本質を見抜くことができるようになります。
そのためには、イメージする力(右脳)とロジカルに考える力(左脳)の両方が必要です。
右脳と左脳を鍛えるには、「なぜそうなっているのか?」を論理的(左脳)に辛抱強く考えることです。常に問題意識を持ち、考えていると、しびれを切らして右脳が働く、そういった感覚があると著者は言っています。
上で指摘した通り、21世紀を活躍できる人は、自分の頭で考えられる人、問いを立てる能力がある人です。
だからこそ、日頃から、「考えること」を癖付ける必要があります。
まとめ
今回は、山口揚平『1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法』(プレジデント社 2019)を独断と偏見でまとめました。
本書の第三章「2020年から先の世界を生き抜く方法を考える」
が個人的には、すごく興味深かったです。
これからのビジネスの在り方、社会の在り方を考察している内容になります。おそらくこれを知っているのと、知っていないのでは、時代の流れにうまく乗れるのか、乗り遅れるのか。
そのくらいの差が出てくる情報になっています。
おろしろいので、ぜひ読んでみてください。