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イスラム化するヨーロッパ

今回は、三井美奈(2015)『イスラム化するヨーロッパ』新潮新書を独断と偏見でまとめます。

イスラムと欧州の共存はできるのか?

ヨーロッパで相次ぐイスラム過激派組織のテロ行為。アフリカ・中東で勃発する戦争により、ヨーロッパに押し寄せてくる難民、移民。

ヨーロッパで起きているこのような問題を分かりやすく解説しているのが、『イスラム化するヨーロッパ』の著者である三井美奈氏です。

本書の内容を簡潔にまとめると以下の通りです。
①イスラム国やアルカイダなどのイスラム過激派組織が生まれる。
②ホームグロウン・テロリストと呼ばれる、ヨーロッパ在住の移民2世、3世が自爆テロを行う。これにより無差別に人の命が奪われる。
③ヨーロッパ人による反イスラム主義、移民排斥運動が加速する。フランスでは、ベール姿の女性が町や学校で攻撃対象になる。
④移民問題が政治論争になる。国内の分断、イスラムとヨーロッパの分断が生まれる。

ざっとこのような流れです。
しかし、これはあくまでもヨーロッパ人の目線です。

イスラム国やイスラムの人からすれば、西欧やアメリカが戦争をはじめ、それによって国内がおかしくなったと考えます。
さらにヨーロッパ在住の移民2世、3世の目線に立てば、人権や平等が保障されていると形式上なっているが、宗教差別があり、学校では常に仲間外れにあう。そんな状況です。

それにより、移民2世、3世の若者は、
インターネットを通じて、イスラム国や過激な思想に傾いていくようになります。そうして聖戦と言われるテロ行為を行うようになります。

このように複雑な問題が絡み合って起きているのが、今日のヨーロッパ大陸で起きている移民問題とテロの問題なのです。

まとめ

今回は、三井美奈(2015)『イスラム化するヨーロッパ』新潮新書を独断と偏見でまとめました。

正直な事を言えば、こういった内容の本をまとめるのは、躊躇していました。なぜなら、私の誤った認識があった場合、みなさんが誤解してしまうと考えた方です。
なので、皆さんも実際に自分自身で調べてみてください。

そしてもう一点、自分自身の勉強不足で何が正解なのか分からないからです。
まだ僕は世界史を勉強している段階なので、はっきりしたことは言えないですが、中東やアフリカの戦争には、だいたい西欧、アメリカが加担していることが多いですし、事の発端もだいたいがそうです。
それは帝国主義時代から変わらないことだと思います。

もちろん、無差別テロによる他人の命を奪う行為は、断固として許される行為ではありません。
また、イスラム教は特殊で、キリスト教のように宗教改革が行われなかったこと、イデオロギーに近いことで、他宗教からしたら考えられない事もあると思います。

そういったことも含めて、正直勉強不足で分からないというのが、現段階での自分の考えです。

複雑で難しい問題ですが、皆さんも一度こういった問題について考えてみてはいかがでしょうか?

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