トラックボールデビュー！Kensington「Slim Blade Pro」を使ってみた感想
新しいマウスをお探しですか？それとも、トラックボールに興味があるけれど、実際どうなのか迷っている方？今回は、私がKensingtonの「Slim Blade Pro」を購入し、使い始めた体験をたっぷりご紹介します。
Slim Blade Proにたどり着くまでの経緯
まずは、これまでの使用環境について少しお話しします。以前使っていたのは、ロジクールの「MXMaster 3 for Mac」。その高い操作性や多機能性で、多くのユーザーから絶大な支持を得ているモデルです。私もその快適さに満足していましたが、時間とともに表面の加水分解によるベタつきや汚れが目立ち始め、次第に使うのがストレスに。
さらに、作業環境も変化しました。私の机には、プライベート用PCと仕事用PCがあり、それぞれを使い分けています。そして、キーボードトレイにはHHKB（Happy Hacking Keyboard）とテンキーが並んでおり、トレイ上のスペースは非常に狭い状態。この状況では、従来型のマウスを操作するための十分なスペースが取れず、次第に不便さを感じるようになっていました。
そんな中、周りから「トラックボールって便利だよ」と勧められることが増えました。ただ、性格的に人と同じものを選びたくないというこだわりもあり、いろいろとリサーチを重ねた結果、Kensingtonの「Slim Blade Pro」にたどり着いたのです。
Slim Blade Proとは？
「Slim Blade Pro」は、Kensingtonが誇るトラックボールの中でも高級感があり、多機能なモデルです。以下に簡単に特徴をまとめてみます。
• サイズ感
手のひらに収まる大きさで、机の上に置いても圧迫感がありません。
• カラー展開
ブラックを基調としたシンプルで高級感のあるデザイン。どんなデスクにも馴染みます。また、あるところではボールが黒いバージョンと、ボディが白くボールがグレーのバージョンがあります。僕はデスクが白で統一されているので白バージョンを購入しました。
• 大きなボール
指先での繊細な操作が可能。トラックボールならではの快適な操作性が魅力。
ただし、サードパーティ製で合うボールがないので注意が必要です。
• 多彩な接続方法
Bluetooth、有線、専用USBドングルの3通りに対応。これにより、多デバイス環境でも安心です。
• カスタマイズ可能な4つのボタン
用途やアプリに応じて設定できるため、自由度が高い。
Slim Blade Proの魅力
1. 大きなボールの操作性
最初は、「こんなに大きなボールで本当に快適に操作できるのだろうか？」と半信半疑でした。しかし、使い始めてすぐにその不安は払拭されました。親指や指先でボールを転がす感覚が心地よく、むしろ通常のマウス操作よりも楽しいと感じるほどです。デザインやブラウジングなど、細かい操作が必要な場面でもストレスなく使えました。
2. 狭いスペースでも快適な操作が可能
HHKBとテンキーを設置している私のキーボードトレイは、正直マウスを動かすには不十分なスペースしかありません。そのため、従来のマウスでは窮屈な操作が続いていました。しかし、トラックボールは「動かさなくていい」というのが最大の魅力です。狭いスペースでも効率よく使える点が非常に助かりました。
3. スクロール操作が独特で楽しい
この製品では、ボールを横回転させることでスクロール操作が可能です。この操作感が意外にも楽しく、「カリカリッ」と音が鳴る仕様がまた心地よいポイント。音が触覚的なフィードバック代わりになっていますが、イヤホンをしているとその音が聞こえないため、少し物足りなく感じる場面も。ただ、それでも独特のスクロール体験は新鮮で、作業中に思わず何度も使ってしまいます。
4. KensingtonWorksで自在にカスタマイズ
Kensington専用のソフトウェア「KensingtonWorks」を使うことで、ボタンの動作をアプリごとにカスタマイズ可能です。たとえば、ブラウザではスクロールボタンを進む/戻るに、デザインソフトではズーム操作に割り当てるなど、作業内容に応じて調整できるのが非常に便利でした。
5. 複数デバイス対応の利便性
私のようにプライベートPCと仕事用PCを使い分けている場合、簡単にデバイスを切り替えられるのはありがたい機能です。Bluetooth、有線、USBドングルの3種類から接続方法を選べるため、使用環境に応じて柔軟に対応できます。（普通にマルチペアリング対応だとなお良かった）
イマイチなところ
もちろん、完璧な製品というわけではありません。いくつか気になるポイントもありました。
1. 埃が溜まりやすい
ボールがむき出しになっているデザインのため、埃がすぐに溜まります。定期的な掃除は必須です。
2. 持ち運びには注意が必要
ボールが「はまっている」というよりも「乗っている」構造のため、持ち運び時にボールが外れてしまう可能性があります。専用ケースを用意するなどの工夫が必要です。
3. リング部分の質感
ボールを支えるリング部分の質感が、全体の高級感に比べてややチープに感じました。ここはもう少し改善してほしいところです。
総合評価：一風変わった作業環境を求める人におすすめ
「Slim Blade Pro」は、見た目も使い勝手も一風変わったマウスを求めている方にぴったりの製品です。特に、省スペースで作業効率を上げたい方や、トラックボール初心者にはおすすめできます。ただし、埃が溜まりやすい点や持ち運び時の扱いづらさなど、少しクセもあります。
また、ゲーム用途や精密な操作が必要な場面では適さない場合もあるので、まずはお店などで実際に触ってみるのも良いでしょう。
まとめ
狭い作業環境でもスムーズに使える「Slim Blade Pro」。トラックボールという新しい操作感を楽しみつつ、効率的な作業環境を整えたい方にぜひ試してみてほしい製品です！
これを機に、あなたのデスク環境もアップデートしてみませんか？