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アンドパッドにグループジョイン!新たに生まれたシナジーは700人超の仲間と巨大業界を成長させる連携力

2024年4月、住宅・不動産業界に特化したマーケティングオートメーションツール「Digima」を運営するコンベックスは、クラウド型建設プロジェクト管理サービス「ANDPAD」を運営する株式会社アンドパッドにグループジョインしました。

業界シェアを順調に広げているコンベックスがなぜ、グループジョインという道を選んだのか。それにより、どのような可能性が広がったのか。今後の展望を代表取締役である美里泰正さんに聞きました。


業界、メンバー、自身のワクワクのためにグループジョイン

——アンドパッドのグループ会社になった背景を教えてください。

きっかけはアンドパッドからM&Aの打診をいただいたことです。しかし当社はもともと単独IPを目指しており、M&Aはまったく考えていなかったので、最初は仲介会社を通して「代表を辞めるつもりはない」とお断りしました。

ところが、一応話だけ聞いてみると、アンドパッドの取締役/CFOの荻野さんから代表を辞めずに一緒に経営する「コミット型」を提案されたのです。であれば成長戦略型のM&Aと言えるので選択肢に入るなと思い、前向きに考えはじめました。

最終的に打診を受け入れようと決めたポイントは3つ。

1つ目はアンドパッドとグループ会社になった方が、より良い価値提供を実現でき業界のためになると思ったことです。アンドパッドは、7年連続シェアNo1※クラウド型建設プロジェクト管理サービス「ANDPAD」の開発・提供を行っています。正直、このままコンベックス単独で事業展開して大規模なIPになることを目指すのは難しいですが、アンドパッドと連携すればサービスの価値が高まり実現の可能性が上がると考えました。

2つ目が、今後の事業成長を見据えたときに、単独より仲間が多い方が良いと思ったことです。メンバーにとって学びや刺激が大きくなり、グループ全体の価値が上がると考えました。コンベックスに入社してくれた社員にとってもキャリアパスが広がっていく、良い機会になると確信したのです。

3つ目が、何より私自身がワクワクできたことです。アンドパッドは建設業界のプラットフォーム化が進む中で、カテゴリーリーダーとしてのポジションを確立していたため、以前から多くの顧客に「ANDPADとプロダクト連携してほしい」と言われていました。

アフターフォローの仕組みなどはアンドパッドから学ぶことも多くあるので、連携すればお客様やエンドユーザーにとってより良いサービスになれるのは間違いありません。「世界中に“良縁”を」という当社のミッションは、アンドパッドと手を組むことで、より達成しやすくなるでしょう。

これらのポイントにより、断る理由がないと思いました。

今回のM&Aは吸収合併的なものではなく、成長戦略としてのM&Aで、一定の独立性を保ち連邦経営でシナジーを出していくグループジョインです。アンドパッドと仲間となり、手を取り合って共にさらなる成長を目指す決意をしました。

グループジョインについての詳細はこちら

※『建設業マネジメントクラウドサービス市場の動向とベンダシェア(ミックITリポート2024年12月号)』(デロイト トーマツ ミック経済研究所調べ)

「感覚的には700人を超える仲間が増えただけ」メリットだらけのグループジョイン

——アンドパッドとグループ会社になって、どのようなメリットを感じていますか?

アンドパッドがコンベックスの資本に入ることにより、ご契約いただけるお客様が急増しました。双方の情報共有により、データ分析や改善方法の提案もナレッジが一気に溜まりやすくなり、営業効率が上がったのです。

共に住宅・不動産業界に特化しているので、互いの顧客が互いの顧客になり得るというシナジーもありますね。プロダクト同士を連携できるので、顧客にとってプロダクト自体の価値が上がるし成果も出しやすくなります。

また仲間になったことで、アンドパッドでの顧客対応方法などを共有してもらえ、メンバーにとって非常に勉強になっているようです。改善スピードが目に見えて上がりました。

いまのところメリットだらけで、悪いところが何一つ見当たりません。

——アンドパッドから経営に対して何か言われることはないのですか?

もちろん、何も変わらなくて良いわけではありません、より成長に対してコミットしていくことは重要です。その観点からさまざまな事業のボトルネックに対して知恵や人的な支援をしてもらっています。感覚としては700人を超える仲間が増えただけで、互いの想いや事業に対する考えなどを共有して協力しあえる関係になっています。

よくアンドパッドから言われるのは「コンベックスが大事にしたいものは残していきたい」ということ。その上で私たちは「さらに成長していくぞ」と士気を高めているので、同じ業界で事業に取り組む仲間が増えて本当にワクワクしています。

プロダクト連携により、規模の大きな顧客への対応も可能に

——2024年4月にグループジョインしてまだ1年未満ですが、現在はどのようなフェーズでしょうか?

営業面ではすでにシナジーが出ていますが、プロダクトの連携は検証に時間がかかるもの。
現在は、半年かけてDigimaとANDPADのシステム連携が完了し、数社の顧客とテスト運営を開始したところです。

2025年から本格的に販売していくため、今後はより営業面のシナジーが加速し、プロダクトの提供価値も上がっていくでしょう。

またグループジョイン以降、組織における互いの課題感の理解を進めてきました。例えば当社は案件拡大に対して採用が追いついていないので、2025年はアンドパッドから強力なサポートを受ける体制を構築しました。皆さん即戦力なので、非常に助かりますね。

——アンドパッドとの連携により、顧客層やチャレンジできる領域は変わりましたか?

当社はこれまで比較的、小規模な顧客が多かったのですが、アンドパッドとの連携により、複数のブランドを持つなどもう少し大きな規模間の顧客が増えました。それにより業務が多層的になり、フランチャイズなどエンタープライズ向けの対応も増えています。

なのでそういうシーンでの対応力を身に付けたい人にとって、いまのコンベックスは良い環境で、活躍領域が広がると思いますよ。組織拡大フェーズに入っているので、マーケティングも予算とチャレンジできる領域を増やしています。さまざまなチャレンジができるフェーズを体験したい、直接貢献して成長したい人には素晴らしい環境を提供できるでしょう。

日本初のインダストリーカンパニーを目指す

——最後に、今後の展望を教えてください。

グループとして「日本最大のインダストリークラウドカンパニーになる」というのが一つのビジョンです。これは住宅・建設・不動産という巨大産業の進化を100年早めることに通じると思っています。

これだけ大きな3業界に立ち向かうためには、その業界それぞれの詳細のデータが必要となってきます。大量のデータを基盤としたSaaSの開発や経営ができるのは、アンドパッドにグループジョインした当社にしかない強みです。

そのデータを基盤に、One to Oneコミュニケーションを前提としたプロダクトで、DXを推進しているのがコンベックスです。このオリジナルの立ち位置を確固たるものにし、3業界に貢献していきたいと思っています。

あえて業界を絞ったサービスを提供しているからこそ、プロダクトの説明もサクセスへの支援も、深く産業に入り込んだ形で実現できるでしょう。

そしてせっかくアンドパッドにグループジョインしたのだから、今後はグループ内の人材交流を活発にしていきたいです。コンベックスに入社してからアンドパッドに異動することも想定し、一人ひとりが自分自身の興味関心のある分野で活躍できるようにしていきたいと思っています。それが双方の会社の成長に寄与するはずです。

そうして一人ひとりがより自分らしく活躍できる会社を目指し、社員は働くことへの満足度を、顧客はサービスに対する満足度を上げられるよう、高みを目指し続けたいですね。

コンベックスに少しでも興味をもってくださった方は、ぜひこのnoteをフォローしていただければと思います!

取材協力:CASTER BIZ recruiting


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