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マグカップ
2024年11月18日 16:44
次の日、私ケンジはクルマを高崎に向けて朝7時前に家を出た。妻アキコには群馬に仕事で行くと告げている。「気を付けて行ってきてね…」 何かを感じているような顔をしている。 昨日、好きなようにすると言った私の言葉にどう思ったかはわからないが、アキコは縋るような眼をしていた。「カナにはよろしく言っておいてくれ」 姪カナは午後には新幹線で新潟の自宅に戻る予定なはず。 私はカナとの関係はあれ以上
2024年11月2日 10:13
朝になっていた。時計は5時をまだ回っていない。私ケンジはまどろんでいながら、カーテンの隙間から夏の早い朝日が差し込んできていることに気づいた。 横を見るとこちら側を向いている妻アキコがいる、眠っているようだ。ただ顔には何か悪夢に悩まされているような顔をしている。 私はそっとベッドを抜け出し、デスクの上のノートPCを持ち、寝室から出た。まだ甥タクヤも姪カナも眠っている様にリビングダイニングは音