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私が物書きになる1歩目は「デート・ア・ライブ」の二次創作でした。【創作への入り方】

何かの作品を見て、そのキャラクターや世界観を使って物語を作る。

そんな「二次創作」からクリエイターとなって、
今はプロになった人も沢山いますよね。

かく言う私も最初に物語を書いたのは、
「デート・ア・ライブ」の二次創作でした。
八舞姉妹が好きだったんだ、うん。

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《引用元:デート・ア・ライブⅢ アニメ公式サイト》
http://date-a-live-anime.com/story/episode01.html

というわけで今日のテーマは、
「二次創作がなぜ初めて創作をするのに向いているのか」

これについて、実体験を元に考えていきましょう。


物語を書き始めた理由。

私が初めて物語を書いたのは、高校生の頃。

それまでほとんど深夜アニメを見たことがなかったんですが、
中学の終わりと高校時代はどっぷりとハマりました。

アニメにライトノベル、漫画に美少女ゲーム……
もうずっとその事ばかり考えてた。

漫画の本棚

そんな中で見た、アニメの「デート・ア・ライブ」
あの頃の自分にはドンピシャな作品でした。

自分でもこういう作品を作ってみたい
そんな気持ちが湧いたんですよね。

その時は仕事としてクリエイターを目指すのではなく、
二次創作がしたい! と思ったのでもなく。
ただ単純に憧れた

「こんなに可愛いキャラクターを作れるなんてすごい」と。

本を見て驚く

そんな衝動のまま、物語を作ろうと思ったものの……
まったく分からん。何から始めればいいのやら

はい、1文字も書くことなく初めての創作は終了しました

当たり前ですよね。
物語の作り方なんて知らないんだから。

でも当時は考えが浅いので絶望しましたよ。

「ああ、自分には才能がないんだ!」ってね。
どうだ、馬鹿野郎だろ昔の私は。


何も分からなくても、二次創作は書けた。

やり方を知らずに作れるのは、余程の天才だけ。
自分には何か秘められた才能があると思っていたんですね。

ある意味、典型的なオタクだった訳だ。
今も自分を主人公だと思ってる所は変わらないけど。

そしてそんな絶望の中で出会ったのが……

この前も紹介した、
二次創作メインの小説投稿サイト「ハーメルン」でした。

そこでもう色んな二次創作を読み漁った。(今もだが)

アニメや漫画の中で原作にいない新しい主人公が無双したり。
こういう展開があったらなーという妄想が画かれてたり。

まるで自分が主人公になったかように感じられて、
ハマりにハマりました。

そうなると次に考えるのはまた……

「自分も物語を書いてみたい!」という願望でした。

パソコンを打つ牛

さっき絶望しましたけど、
何故かちょっと違うものなら行けるかも、
なんて根拠のない自信がありました。

控えめに言ってもバカですが、それで良かったんです。

やれるかどうかは分からない。
でも、やらなきゃ結果が出ることはない。

誰かの迷惑にならないのなら、
とりあえず行動することが大事だと私は今も考えています。

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《引用元:デート・ア・ライブⅢ アニメ公式サイト》
http://date-a-live-anime.com/story/episode06.html

そうしてデート・ア・ライブの一番好きなキャラクターだった、
八舞という姉妹の魅力を知って……

初めて、物語が書けました

……いやまあ、10話も行かずに更新止まったけど。

何よりも嬉しかった。
自分にも物語が書けるという事実が
そして書いた内容に共感してくれる感想が届いたことが。

……まあ、色々指摘された感想で心折れて、
更新やめたんだけどね。ガラスのハートなんだ私は。

でも間違いなく。
この瞬間、私はクリエイターとして一歩目を踏み出したんです。

「自分にも物語は書ける」という小さな結果を誇りに抱きながら。


二次創作は情報量があるから書きやすい。

そんな実体験を元に考えると、
二次創作がクリエイターの入口になりやすい理由は見えてきます。

それは創作をする前提として、
必要な情報の多くが何もしなくても揃っていることです。

グラフ

原作には世界観があり、キャラクターがあり、物語がある。
それらが二次創作における資料になりますよね。

キャラクター設定を作る必要はなく。
アニメならどんな声なのか、動きなのかも感覚的に理解できる。

そういった情報があるからこそ、
準備が少なくても、どうやって書けばいいか分からなくても、
「何を書けばいいのか」が見えてくるんです。

こういうことがあったら、このキャラはこうするだろうな。
ここで主人公が動いたら、物語はこんな方向に進むだろうな。
このヒロインと恋愛したらこんな風に……

こんな感じで、情報量が多いからこそ妄想がはかどるのだ!

顎に手をあてて喜ぶ女性

あと二次創作がクリエイター入門に向いている理由として、
原作の知名度による読まれやすさと、
同人ゆえに反応が貰いやすいという面もあります。

原作が人気であればあるほど、二次創作も読まれやすくなる。

元の母数が増えれば、
その中で興味を持つ人が増える可能性も増加しますからね。

また同人の本来の意味は、同じ趣味や志を持ったもの同士というもの。
またはそれらが作ったり読んだりすること
を指す。

原作を読んで同じ思いを持った人に刺されば、
感想などの反応も貰いやすくなる。
こちらも事前情報があるからこその具体的な共感ってことだね。

……まあ、もちろん悪い感想も来る可能性は高まるけどね。

タブレットを片手に悩む男性

物語なんてね、言ってしまえば妄想の具現化なんですよ。

プロになってもそこは同じ。
様々なしがらみや視野を広げなくてはならないけれど、
根本的には妄想なんです。

私がこうしてシナリオライターになった始まりは、
そんな妄想のしやすい二次創作でした。

そこで物語を書くという楽しみを知ったからこそ、
今こうして仕事をしているのかもしれませんね。

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《引用元:light - シルヴァリオラグナロク》
直近のお仕事はこちら!
http://www.light.gr.jp/light/products/ragnarok/

憧れ、折れて、憧れては絶望して
それでもこうしてお仕事ができてます。

応援してくれている人に感謝を。
同じように物語を書く人に感謝を。

そしてクリエイターになりたい人は応援してます
ぜひ挑戦してみてください。

この記事が、そんな誰かの為になれば幸いです。

祈る少女

私はほぼ毎日、
シナリオや小説を作る人に向けた思考法を記事にしてますので、
よかったら他のも読んでみてね!

参考になったという方は、
ぜひフォローやスキもお待ちしております。

という所で今日はここまで。
また次回お会いしましょう。


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恒石涼平@ゲームシナリオライター
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