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言葉の強弱は、段差をイメージすれば簡単に理解できる。

強い言葉という単語を聞いたことありますか?

言葉には強い、弱いという感覚がある。

とはいえ何があれば強いのか弱いのか、
それを知らねば納得できません。

なので今日は「言葉の強さ」について、
考えていきますよー!

■言葉の強さとはなんぞや。

言葉の強さは何が作り出すのか

強い言葉の書き方を考える前に、
まずは根本的なものを知っておきましょう。

私が考えるに、
言葉の強さとは「心を動かす力の強さ」である。

人の心に影響を与えれば与えるほどに強い、
そんな風に考えています。

泣いている赤ちゃん

言葉を読むにあたって、
印象、興味、疑問、納得、感動、共感……
と人は色んな影響を受けますよね。

作品を読んで、この台詞や描写がいい! とか、
広告のキャッチコピーで興味が湧くとか。

こういう心の動きを作り出せる言葉が、
強い言葉なのだと思います。

逆に弱い言葉とは、心をあまり動かせない言葉
すんなりと取っ掛かりもなく読めてしまうもの、
という感じです。

公園で路頭に迷う男性

……いやまあ実際は伏線だとか前後の文章だとか、
心の動きに影響するのは、
言葉単体のパワーだけじゃないんだけどね。

今回はあくまでも言葉単体のみで考えています。


■言葉の強弱は、段差としてイメージ!

私はこれら言葉の強弱、つまり心を動かす強弱を、
「段差をのぼる動き」でイメージしています。

心の動きが大きくなれば、
人はより高く足をあげようとする
小さければ普通に歩いているのと変わらない。

そんな感じで考えると、
自分的には分かりやすいんだよね。

展望台への階段

心を大きく動かす大きい段差を作れば、
それは強い言葉になる。

心をほとんど動かさない、段差のない平地なら、
それは弱い言葉になる。

この段差の高さを作り出すのが、
言葉の強さをコントロールすることでなんだ。

パソコンを打つ牛

で、段差でイメージすると、
その段差をのぼれない人や躓いてしまう人がいる。

つまり言葉が強すぎて逆に理解できなくなったり、
言葉をすんなりと読めずに違和感を持ったり。

そういう原因も段差ならイメージしやすい

のぼれないなら低くしてあげればいいし、
つまずくなら平地にしてしまえばいい。

そんな感じで私は捉えています。


■言葉の強さという段差を作る方法

そんな段差というイメージから、
どうやって言葉の強さを作ればいいのか。

手順は3段階あります。

1 どんな影響(心の動き)を与えるか考える
2 言葉の中で段差を大きく作ってみる
3 人に読んでもらって、のぼれるか確認する

顎に手をあてて喜ぶ女性

まずはじめに、
どんな影響を与えるのかを明確にしましょう。

この言葉を通して何を伝えるのか、という感じ。

作品のキャッチコピーでは、
どんな物語なのかという興味を引き出したり。
キャラクターの台詞では、
性格を理解してもらったり、共感させたり。

どういう意図を持って言葉を作るのか
それを自分の中で明確にしておく必要があります。

山の階段

そして次は実践。
言葉を書く中で大きな段差を作ってみましょう

小さい段差でもいいんですけど、
まず大きく作ってから下げていく方がオススメ。
繰り返すうちに段差の程度感が身に付くから。

大きな段差というのは、
より人の心を動かすような言葉

方法は無数にあるので説明しきれないけど、
キャッチコピー的に考えると分かりやすいかも。

「言い切り」「疑問提示」「語呂合わせ」……
キャッチコピーの作り方については、
私が持ってる参考になる本貼っときます。

そうして大きく段差を作ったら、次は成果確認。
人に読んでもらって感想をもらいましょう

仕事であればディレクターにチェックしてもらい、
信頼している友人がいるならお願いするのもあり。

上司に資料を見せる

この段差はのぼれるのか、気付けるのか、
低すぎないか、つまずかないか……

という風に、
心が動いたかという軸でフィードバックをもらい、
どれくらいなら有効性があるかを調整していく。

こうして3段階を通せば、
強い言葉を作ることができます。


■言葉の強さをイメージする理由

言葉の強弱。
今日はそれを段差として考えてみました。

いまいち想像できなかったという人は、
自分なりのイメージを考えてみるのも手です。

なんでイメージすることを推すのかと言うと、
言葉の強弱をあらゆる所で使えるようにするため

開かれた本

キャッチコピーやタイトルなら、
長時間考えることもできます。
でも本文の一つひとつには時間を掛けてられない。

そういうときに明確なイメージがあると、
手癖のように言葉の強さを考えられるんですよね。

「あ、ちょっと段差低いから上げよう」とか、
「この段差のぼれないな、下げなきゃ」とか。

パッと考えて結論を出す
そのために私は視覚的イメージを作ってます。

……ま、あくまでも持論だから、
参考程度に考えてくださいませ!

二匹の猫

という所で今日はここまで。

私はほぼ毎日、
シナリオ・小説における思考法を記事にしてます。

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では、また次回お会いしましょう。


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恒石涼平@ゲームシナリオライター
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