人生そんなに悪くないよね?-阪急電車/有川浩
<エンタメ小説02>
映画化もされた名作。
関西が舞台でほんわかしたストーリーかと思いきや、悪役はしっかり悪役。特に女性関係のエグさやDV男のリアルに胸糞悪い面をしっかり描かれています。
それでも一期一会で出会った人間に背中を押されたり、偶然乗り合わせた車両の人の一言がターニングポイントになったり、最終的には「色々あったけどさ、人生ってそんなに悪くないよね」って語りかけてくるしそう思える物語。
自分が一生関わらないだろうなと思う他人や、もうこの人とは2度と会わないんだろうなって言う人も、その人なりのドラマを抱えて生きているってこと。そのドラマがちょっとしたことでリンクして、それぞれ背中を押し合っていたらそれは素敵だなあと思うのです。
こちらは映画も名作と有名で、前の記事で邦画の小説原作映画を批判していましたが、評判通り素晴らしい映画でした。
しっかりと再現してくれていて、思わず泣いてしまった。しかも多分泣きポイントでも何でもないところで。
原作では××ちゃんと言われていた子がフィーチャーされていたところがあり、この子はめっちゃ辛かったんだろうなと思たらそれはもう泣けてきた。
原作先に読んでも、映画先に見てもどちらの順序でも素敵な気持ちになれます。
阪急電車、確か一度だけ乗ったことがある。
関西弁って優しいよね。
2020.03
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