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【生殖記】共感の嵐!読書感想#17

本屋大賞ノミネートリレーの第四作目。朝井リョウさんの生殖記。正欲で出会って、なんかこの人の描写力、解像度凄いなーと思ってました。
読み始めると、なんと一人称語り系。キツイ。結構キツイ…。しかも話し言葉で読みにくい…。
↑完全にこんな口調の語り口…。これが300ページ弱続くのか、耐えられるかと思いました。


飲み終わって見ると、さすが朝井リョウさん。今回もとんでもなく普遍的なテーマに対して深く言葉にしていました。冒頭の説明パート(この本はこういう構成で、こういう世界観で進んでいきますよー的な)が終わったあとはスラスラ面白く読めた。

主人公の性的マイノリティの話だと思ってましたが、(もちろんそれが主軸ではあるが)なんというか、社会の成長、発展から降りていて、成長発展に擬態しているヒトの物語だった。でも、多くの人が共感できると思う。

かくゆう私も会社の発展成長に興味もなく、社会全体の発展成長にも興味はない。ないというか、ないと思っているときもある。し、あると思っているときもある。そう、この感覚はみんなが多かれ少なかれもっている間隔だと思う。

ちょうど、暇と退屈の哲学?を読んでいて、同じようなことを、説明されていてしっくりきた。
詳しくは忘れたけど。

とにかく、面白かったかもしれない!

今のところ、
一位 禁忌の子
二位 成瀬は信じた道をいく
三位 生殖記
落選 人魚が逃げた
かな?次はカフネを読み始めます!
では!

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