「マーケター巌流島」とは何だったのか 〜巌流島リフレクション〜
マーケターが集い、マーケティングについてふだん考えていることを本音でぶつけ合うオールナイトイベント「マーケター巌流島」というイベントが10/5(金)の夜に開催されました。
場所は渋谷の格闘技ジム。となりは風俗店。登壇者は金網で囲まれた六角形のリングに立ち、マイク一本で語り合うというイベントに、約50名の方にご参加いただきました。
マーケター巌流島とは何だったのか。
その答えは参加してくださったみなさまの心の中にのみ存在しているものなので、あえてここで言葉にしてしまうと醒めてしまうものなのかもしれません。
でも、このようにイベント直後にもさまざまなうれしいツイートが。
こんな素敵なイベントレポを書いてくれた方も!
当初はあえて振り返るつもりなどなかったのですが、嵐のように過ぎ去ったこの数週間を思い返しながら、ちょっとその衝動を抑えられそうになく、マーケター巌流島を立ち上げた思いを振り返ってみたいと思います。
なぜマーケター巌流島を立ち上げたのか
まあ言ってみれば"勢い"です。「でしょうね」って感じだと思いますけど。
そもそも、このイベントを始めたきっかけは、うちの広報と飲んでいたときに、
「マーケティング業界って礼儀正しいシュッとしたセミナーが多いけど、みんなどこまで本音で言ってるんだろう。もっと本音でぶつかり合えるイベントあってもいいんじゃないの?たとえばオールナイトで飲みながら語り合うとか」
「いいね!なにそれおもしろそう!やろうよ!(いつか)」
と半ば軽いノリで返答してしまったことがはじまりでした。
しばらく経ったあと、忘れ去られたかのようなタイミングで急に呼び出され、
「会場予約すっから。一ヶ月後やるよ。」
と連絡が。
その1週間後にまた呼び出され、
「ちょっと一回服脱いで」
と会議室で服を脱がされてできたビジュアルがこちら。
まさか仕事で脱がされるなんて思てなかったし、「これ服脱ぐ必要あったの!?」なんて野暮なことは言いません。
だって巌流島だもの。不退転の覚悟で臨みます。
でも本当にやってよかった。今はそう思ってます。
おかげさまでiPhoneで「か」って打ったら「巌流島」が真っ先に出てくるぐらい僕も巌流島に毒されてます。
未来をつくるのはマーケターの狂気
狂気なんていうとものすごい誤解が生まれるかもしれません。
でもぼくたちがやっているお仕事ってとても特殊なんじゃないかと思うんです。
なぜなら、どれだけ一歩先のマーケテイング理論を学んでも、そのマーケティング理論を実践するだけではうまくいかないというジレンマがあります。
自分が正解だと思って信じてやっていたことが、とたんに蜃気楼の中にいるかのように実態が霞んでいくことがある。だから常に自分の考えをアップデートしていく必要がある。
僕はマーケティングというのはそのように理論と実践の永遠のループのなかで未来をもがきながら掴んでいくものだと思っています。
つまり最強のマーケティング理論なんて存在しない。
それは時代とともに生活者の消費行動が変わっていくことが大きな背景にあると思っています。だからこそ、「これさえやってれば勝つ」という方程式がないということです。
マーケティング業界のなかでは誰よりも理論を習得した人が一番優秀というわけではない。その人がどれだけ実践しているか、理論を超えたところでその人なりの正解を持っているかどうかというところが、マーケターとしての成否を分けるんではないかと。
つまり未来のヒントはマーケターのみなさんが向き合ってるプロジェクトのなかにしかないと思うんです。
であれば、これは経験の深さ、知識レベル、業界や担当領域などに縛られず、マーケターの心の中に潜んでいる狂気(本音)に近いひとりひとりの信念こそが、次のマーケティングをつくっていくと思ったのです。
「軽いノリで始めたんじゃないのかよ」というツッコミがあるとおもいますが、きっかけはたしかにノリでした。
でもこの巌流島をつくりあげていく過程のなかで、ベテランも若手も入り混じって、それぞれの心の中にある狂気に触れられるイベントにしたいと思い始めました。
その結果、パワポの資料などは一切なしで、自分が手ぶらでリングにあがって矢面に立ち、マイク一本でノーガードでしゃべくりまくるというマッチョなイベントの仕立てになっていきました。
またいつかリングの上で
登壇していただいた方にはすべからく「正直戸惑いしかありません」と言われましたが笑、結果、このようなイベントに多くの方が参加してくださったことに感謝をしています。
やってみてわかったことは、マーケターの心の中にはやっぱり狂気が潜んでるのではないかということ。
誰が正しいとかまちがってるとかではいし、誰も正解を持っているわけではなく、こうあるべきだ、こうやりたい!という意思が世の中のマーケターのみなさんを動かしてるんではないかということです。
まちがってるかも知れないけど伝えたい!聞いてみたい!と心の中にマグマのように潜んでいる狂気を少しでも多くの方に発散してもらえる場になってたらいいなと願っています。
自分が360度囲まれたリングに上がって矢面に立つというのは本当に勇気のいること。そのなかで勇気を持ってリングにあがってくれたみなさんに感謝しています。本当にありがとうございました。
またいつかリングの上で会いましょう!
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