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プラモデル製作記 エレール 1/72 F-84G サンダージェット


はじめに

エレールの「1/72 F-84G サンダージェット」を作りました。型番は「№207」です。
以前「バンパイア」を製作したときの「黒箱」よりも前の、キャラメル箱の時代のものです。
中古で入手し、箱自体もそれなりに貴重なものですが、せっかくなので製作することにしました。

箱写真

「F-84G サンダージェット」について

リパブリック社が開発したジェット戦闘機で、冷戦時に西側諸国で活躍した飛行機です。
同じ「F-84」でもサブタイプが多く、「A~E、G」型が直線翼の「サンダージェット」で、これを後退翼化したのが「F」型の「サンダーストリーク」、F型の機種にカメラを搭載してインテークを主翼付け根に移した偵察機型の「RF-84F サンダーフラッシュ」などの派生型があります。
リパブリック社の設計した戦闘機は機体が頑丈なことに定評があり、本機も例にもれず頑丈な機体だったようです。
特に戦闘爆撃機として改良が進んだG型では機体の頑丈さを活かして対地攻撃任務で活躍しました。

キットについて

キットは戦闘爆撃機型の「F-84G」で、エレールでは一般的な1枚ペラのインストで組み立て指示がなされています。
また実機についての経緯や諸元表が別紙で封入されていて、日本語こそありませんが簡単な英語が読めれば楽しむことのできる内容です。
1/72のF-84Gのキットと言えばタミヤが有名かと思いますが、あちらが派手なアメリカ空軍機デカール全振りであるのに対し、こちらはNATO仕様となっています。
デカールは

  • フランス空軍 EC 1/1 Corse 「1-NI」 s/n 51-10355

  • ノルウェー空軍 第331飛行隊「FN-F」s/n 51-10145

から選ぶことができ、どちらもなかなか日本ではお目にかかれないチョイスです。
シリアルナンバーや経歴は間違っていないようで、考証も問題なさそうです。
ただし吊るし物は増槽のみとなっており、ちょっと寂しいので、少し手を入れることにしました。

完成写真と改造点

完成写真はこちら。背景はいつもの「紙模型工房」様の「背景支援」よりダウンロードしたものです。

完成写真1

さて、「吊るし物が寂しい」と書きましたが、F-84Gの兵装は対地攻撃が主体です。
タミヤのF-84Gでは主翼付け根のパイロンに増槽もしくは500ポンド爆弾ということで、NATOでも運用していたらしい「AN-M64A1」を吊るすことにしました。
(一応パイロンのペイロード的には1000ポンドの「AN-M65A1」もいけるようですが、空戦や他の吊るし物も考慮するならこの辺りに収めるのがよさそうかと…)

また、対地攻撃と言えばロケット弾ということで、5インチロケット「HVAR」を両主翼下に3本x2ずつ計12本吊るしてみました。

吊るし物

仕様的には「タイニー・ティム」なんかもいけるようなので対地ロケットで揃えるのも考えましたが、NATOでの運用はされていなさそうなので見送ることに。
色々と吊るして、かなり攻撃的な見た目になりました。

完成写真2

直線翼に翼端チップタンクと、初期のジェット機としてオーソドックスなスタイルです。
チップタンクの模様はどうやら実機もこのような模様だったらしいですが、色についてはよくわからず。指定は赤ですが、とりあえず箱絵に似せてオレンジにしました。

機首周り

さすがにデカールの(特にニス部分の)劣化が目立ちますが、そのまま使用しました。

下から

吊るし物を下から、なかなかの兵装搭載量です。
ミサイルを見慣れた身としては多少の古臭さは感じますが、味はあるかと。

箱と合わせて

今回はエレールの「F-84G サンダージェット」を製作しました。
キット自体の古さもあり、今となっては後発キットに劣る点も多いですが、比較的作りやすいキットと思います。

余談

ちなみに、箱の裏面には。

箱の裏面

さて、ご存じの機体はいくつあるでしょうか。
(ラインナップの中に「ゼロ戦」が入っていますね)

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