プラモデル製作記 ホビーボス 1/72 He 162 "ザラマンダー"
はじめに
ホビーボスの「1/72 He 162 "ザラマンダー"」を作りました。型番は「80239」です。
気軽に作れるキットは無いかとリサイクルショップを訪れたら、以前作った「T-6 テキサン」と同じ「ホビーボスの『Easy assembly authentic kit』」のシリーズを見かけ、手に取りました。
「He 162 ザラマンダー」について
第二次大戦中にドイツの「ハインケル」社にて開発された初期のジェット戦闘機です。
名前の「ザラマンダー(火トカゲ、ポケモンにあらず)」は開発中のコードネームで、「フォルクスイェーガー(国民戦闘機)」という制式名称が付けられています。
単発のジェットエンジンを背負い式に取り付けているのが特徴で、機首に機関砲を2門装備しています。
当時のジェット戦闘機の中では最速を誇る機体でしたが、機体の安定性や操縦性に難があり、扱いにくい機体だったといいます。
当時のジェットエンジンの信頼性の低さもあり、もし大量生産が実現していたら事故も多かっただろうと思われ、戦後の評価はあまり高くありません。
キットについて
上で書いたように「Easy assembly authentic kit」と付けられており、主翼と胴体がたったの2パーツから出来ている等、パーツ数が非常に少ないキットとなっています。
パーツはブリスターで固定されており、ランナー全体の小ささや機体自体の小ささと比べて箱の大きさが目立つパッケージです。
組み立てもほとんど時間は掛かりません。
デカールは
He 162 A-2 I./JG1 (Wk.Nr.120097)
He 162 A-2 USSR
の2種類から選択できるようになっています。
前者は鹵獲され、後にファーンボロー国際航空ショーにて展示飛行を行うも墜落した機体と思われます。後者はソ連に鹵獲された機体のマーキングです。
ちなみに、デカールには分割されたハーケンクロイツも含まれており、インスト上ではボカシがかけられています。
ちなみに、代理店は童友社となっており、側面にシール貼りされています。
完成写真
完成写真はこちら。背景はいつもの「紙模型工房」様の「背景支援」よりダウンロードしたものです。
背負い式のジェットエンジンが目立ちますね。
エンジン排気を避けるため、垂直尾翼は2枚に分けられています。
キャノピー後方にインテークという配置のため、当時の通常の脱出方法(キャノピーを開けて自力で飛び降りる)はできず、圧縮空気による初期の射出座席が搭載されていたそうです。
A-2型のため、機種の機関砲は20mmが2門。
当初30mm機関砲を装備したA-1型が開発されるも、反動の大きさから20mmになったとのこと。
今回は「He 162 "ザラマンダー"」を製作しました。
小型な機体と釣り合わないかのような、大きなエンジンの目立つ戦闘機。
簡単組み立てのキットも、たまの気分転換にはいいものです。