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プラモデル製作記 ハセガワ 1/72 ベル UH-1H イロコイ


はじめに

ハセガワの「1/72 ベル UH-1H イロコイ」を作りました。型番は「00141」です。
以前旧パッケージ品を作ったことがありますが、また仕様違いで作ろうと思って新品で購入しました。

箱写真

「ベル UH-1H イロコイ」について

アメリカの「ベル」社で開発された多用途ヘリコプターです。
愛称は「イロコイ」で、アメリカ北部のインディアン部族の名前から付けられていますが、当初「HU-1」として命名されていたことから、「ヒューイ」と呼ばれることのほうが多いかと思います。
元は民間向けの「モデル204」をベースとして開発されましたが、様々な改良がなされて多くのサブタイプが存在します。
「UH-1H」は胴体を延長した「モデル205」をベースとしてエンジンを強化したタイプで、シリーズの中でも多くの生産数を誇るタイプです。
より高性能な「UH-60」等のヘリコプターが後継として開発されましたが、高価なことから完全には置き換わっていません。
アメリカ陸軍ではUH-60への段階的な置き換えののち、「UH-72 ラコタ(EC145の軍用型、すなわち川崎BK117C1の派生型)」の導入により退役しました。
陸上自衛隊においては初期の短胴型の「B型」と当キットの「H型」、そして改良型の「J型」が順次配備されました。
これらは「UH-60JA」に更新される予定でしたが、前述の通り高価なため、双発の「ベル412EPX」をベースとした「UH-2」が開発され、今後配備が進む予定です。

キットについて

キットは低価格帯の「Aシリーズ」中、唯一のヘリコプターのキットです。

これは以前「UH-1D」として発売されていた旧パッケージ版をリニューアルしたもので、リベット表現やモールド等に古さを感じさせるベテランキットとなっています。
現在のキットも旧パッケージのキットも「陸上自衛隊仕様」のデカールが付属するのですが、旧パッケージ版では塗装指示が「オレンジ帯」の塗装となっていました。
陸上自衛隊で運用されたことのある「UH-1」のうち「オレンジ帯」塗装は初期の「B型」のみ(だったはず)のため、もし今から旧パッケージ版を製作する場合は注意です。

デカールは

  • 陸上自衛隊 霞ヶ浦 航空学校 (41683)

  • アメリカ陸軍 在日米軍司令部付ヘリ分遣隊 (15765)

の2種類から選択できるようになっています。
旧パッケージ版では「カナダ空軍」デカールが付属し、ミニガンやロケットポッド等のサブシステムが付属していたようなのですが、リニューアルに伴いこれらが無くなり、代わりにアンテナ類やステップが追加されたそうです。
これらのパーツやデカールを入手するため、あえて旧パッケージ版を探してみてもおもしろいかもしれません。

完成写真

完成写真はこちら。背景はいつもの「紙模型工房」様の「背景支援」よりダウンロードしたものです。

完成写真1

以前作った時は何も考えずに陸自仕様で製作したので、今回はアメリカ陸軍仕様としました。
インスト指示通り、オリーブドラブと白のツートンカラーで塗装、ステップを取り付けています。

完成写真2

大きな2枚のブレードとスタビライザーが特徴的です。
ドアは開閉が選択できるので、開状態にしておきました。

完成写真3

ブレードは差し込んでいるだけなので、回転可能になっています。
固定する場合、意外と収納場所に困るかもしれません。

完成写真4

わかりにくいですが、パイロットフィギュアが2名付属します。
米軍仕様の場合は機首上下にワイヤーカッターが取り付けられています。

箱と合わせて

今回はハセガワのベテランキット「ベル UH-1H イロコイ」を、アメリカ陸軍仕様で製作しました。
Aシリーズ中唯一のヘリコプター、非常に安価にお手軽に組み上がりますので、ぜひみなさんも作ってみてはいかがでしょうか。


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