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プラモデル製作記 ハセガワ 1/72 SH-60J シーホーク


はじめに

ハセガワの「1/72 SH-60J シーホーク」を作りました。型番は「00443」です。
D13として現行品の定番キットですが、少し前の再販時に購入して積んでいたものです。
今でも比較的安く入手可能なキットです。

箱写真

「SH-60J シーホーク」について

海上自衛隊にて配備・運用されている対潜哨戒ヘリコプターです。
対潜哨戒ヘリコプターとは、潜水艦を探知・発見し、場合によって撃破するヘリコプターで、ソナー等のセンサー類や、対潜魚雷等の兵器を搭載しています。
「SH-60J」は、それ以前に海上自衛隊で運用されていた「HSS-2 シーキング」の後継機として、アメリカ海軍で既に運用されていた「SH-60B シーホーク」を元に、海上自衛隊独自の装備を搭載して開発されました。
シコルスキー社の代表的なヘリコプターである「S-70」系列の派生型のひとつです。
アメリカ海軍では「SH-60B シーホーク」と「SH-60F オーシャンホーク」を組み合わせた運用で、現在は統合して「MH-60R シーホーク」となっていますが、海上自衛隊では当初より「SH-60J」のみでの運用だったため、この運用の違いが機体の装備に表れています。
現在は機体の再設計や搭載機材の強化を図った後継機の「SH-60K」の配備が進み、また更なる発展型の「SH-60L」の配備が始まっています。

キットについて

キットはSH-60Jの運用開始前にハセガワの「SH-60B シーホーク」をベースとしてパーツ追加とデカール替えを行ったもののようです。
SH-60Jでは国産装備となったセンサー類の形状が実機と異なるなど、細かい点を見ると色々とありますが、このキットの目玉はやはり量販店で1000円を切るか切らないかという「安さ」かと思います。
そのあたりの改造はがっつり作り込みたい人にお任せするとして、今回はストレートに組むことにしました。

デカールは、

  • 海上自衛隊 第51航空隊 1号機 (8201)

  • 海上自衛隊 第51航空隊 2号機 (8202)

となっており、XSH-60Jとして試験後にSH-60Jとして運用された当時の2機のデカールです。
塗装はグレー2色の低視認迷彩となった昨今からすれば懐かしい、白とグレーのハイビジ塗装です。
プラの成型色も白のため、素組み+デカールでも楽しめるかと思います。

完成写真

完成写真はこちら。背景はいつもの「紙模型工房」様の「背景支援」よりダウンロードしたものです。

完成写真1

この頃のパイロットスーツはオレンジ指定、ということでインスト通りに。
ソノブイランチャーは普段外してあるらしいですね。見たことがあるのは写真くらいで、実機では蓋しか見たことがないです。

完成写真2

普段この角度で見ることがないので、「上ってこうなってたのか」という気づきが。
MAD(磁気探知装置)の塗り分けが結構面倒です。

機首周り

この頃は機番も大きく、日の丸の赤が目立ちますね。
電波探知装置の形状の違いがやはり気になるかもしれません。

反対側から

キットにはパイロット2名+センサーマン1名がついてきます。せっかくなのでドア開状態で。
HSS-2Bから1名減った乗員ですが、後継のSH-60Kでは負荷軽減のため再度4名に戻りました。

箱と合わせて

今回はハセガワの定番キット「SH-60J シーホーク」を製作しました。
キット化の時期が実機とほぼ同じと、今となっては若干古さを感じさせますが、インスト通りに仕上げるのであれば安価で組みやすい良キットかと思います。
やはり1/72で「SH-60K」か「SH-60L」のキットを望んでしまいますが、今のところ改造するしかないのがつらいところです。


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