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プラモデル製作記 ハセガワ 1/72 ライトニング F Mk.6


はじめに

ハセガワの「1/72 ライトニング F Mk.6」を作りました。型番は「00245」です。
以前の再販時に購入して、気が付けばずっと積んでいました。
その後、もう一度再販されたような記憶がありますが、なかなか入手機会は少ないかもしれません。

箱写真

「ライトニング F Mk.6」について

イギリスの「イングリッシュ・エレクトリック」にて開発された超音速戦闘機で、イギリス空軍で運用されたほか、サウジアラビアとクウェートへも輸出され運用されました。
特徴はやはり独特なエンジン配置と機体形状でしょうか。
エンジンを二つ搭載する飛行機は、水平(横)に二つ配置するのがほとんどですが、本機は垂直(縦)に二つ配置するという他に例のない配置となっています。
また、翼形状も三角形のデルタ翼の内側を切り落とした形状となっており、こちらも他に例のない形状です。
通常、増槽(燃料タンク)は主翼下面にぶら下げることが多いですが、本機ではこれも主翼上面に取り付けるようになっています。
また胴体下面には燃料タンクと機関砲が装備されていて、「お腹が張り出した」形状となっています。
このように見た目的には「異端」で、それゆえ整備性もあまり良くはなかったようですが、強力なエンジンと高い運動性を備えた戦闘機として防空任務に活躍しました。

キットについて

キットはパッケージこそ最近のハセガワの他のキットと同じものに更新されていますが、中身はかなりのベテランキットで、初出時の金型を修正したものかと思います。
さすがにバリも多めですが、慣れた方なら気にならない程度です。

ベテランキットゆえバリ多め

このキット、元はコックピット内部が「胴体に座席直付けのみ」で、後から「床と操縦桿パーツ」が追加されたようなのですが、付属のパイロットフィギュアが「足閉じ」状態のためそのまま組むことができません。
「足の間に穴をあける」か「操縦桿を切って足に付ける」、あるいは「操縦桿とパイロットどちらか諦める」ことになります。

パイロット足閉じで操縦桿入らず

デカールは

  • イギリス空軍 第11飛行隊 (BA/XR725)

  • イギリス空軍 第11飛行隊 (元ライトニング訓練飛行小隊 JS/XR728)

のいずれかを選択できるようになっています。
塗分けがあるとはいえ、どちらもいわゆる「グレーの制空迷彩」色に近いため、全面シルバーの機体もバリエーションに欲しいところです。

完成写真と改造点

完成写真はこちら。背景はいつもの「紙模型工房」様の「背景支援」よりダウンロードしたものです。

完成写真1

上から見ると、独特な主翼形状がよく分かりますね。
上面の増槽で、一瞬機体の上下を間違えたかのように見えてしまいます。

完成写真2

後方から見ると、縦に並んだノズル配置と縦長の胴体が分かるかと思います。
キットそのままだとノズルの上下間に仕切りがないため、プラ板を曲げて簡単に加工しています。

機首周り1

空対空ミサイルは機首横に搭載できます。
キット付属は「レッドトップ」ですが、一世代前の「ファイアストリーク」を製作し、取り付けました。

性能的にもレッドトップより劣るのですが、F.3よりも前の機体ではレッドトップの運用能力が無かったことから、本機の退役までファイアストリークは現役で運用されていたようです。

機首周り2

ファイアストリークの特徴、八角錐型のノーズコーンが再現できたかと思います。

下から

インテークにレドーム兼用のショックコーンや、機首両脇のミサイルという構成はそれなりに例もあり、この角度だとそこまで違和感はない(といっても増槽の位置が気になる)かと思います。

ちなみに、当機「XR725」は現存しており、「Lightning Association」が保管しているとのこと。

展示機にはファイアストリークが取り付けられているようで、今回あえてファイアストリークを装備したのも、これが理由だったりします。

箱と合わせて

今回は「ライトニング F Mk.6」を製作しました。
奇抜なデザインの戦闘機ですが、他にはない魅力が詰まっているかと思います。


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