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プラモデル製作記 フジミ 1/72 アルファジェットE
はじめに
フジミの「1/72 アルファジェットE」を作りました。型番は「7A-A2」です。
「アルファジェット」の1/72のキットはなかなか無いため、中古で見かけたときに購入しました。
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「アルファジェットE」について
「アルファジェット」は、フランスの「ダッソー(ダッソー・ブレゲー)」社とドイツの「ドルニエ」社によって協同開発されたジェット練習機・軽攻撃機です。
フランスでは「T-33 シューティングスター」の後継となるジェット練習機として、またドイツ(西ドイツ)では「フィアット G.91R」の後継となる対地攻撃機として開発されました。
運用目的がそれぞれ全く異なるように、機体の外観も異なっており、丸みを帯びた機首形状をしているのがフランス向け「アルファジェットE」、尖った機首形状をしているのがドイツ向け「アルファジェットA」です。
「アルファジェットE」の「E」とは「学校・教育」を意味するフランス語「Ecole」の頭文字から取られています。
フランス空軍では純粋な練習機型しか運用されていませんが、後に空対空ミサイルの運用が可能な改良型も開発され、いくつかの国へ輸出されています。
同じく練習機・軽攻撃機として運用可能な「BAe ホーク」と競合し、輸出面では一歩及びませんでしたが、それでもこのクラスのジェット練習機としては今も多くの国で運用されています。
キットについて
キットはフジミからいくつかのバリエーション展開されたうちのひとつで、これ以外にもドイツ空軍の「アルファジェットA」や同じフランス空軍でもアクロバットチーム「パトルイユ・ド・フランス」のデカールを封入したものなどが販売されていたようです。
「Eタイプ」と「Aタイプ」の差分である「機首パーツ」や「Aタイプ向けパイロン」等はそのままキットのランナーに見られます。
「主脚パーツ」まわりに簡略化が見られ、全体としてのプロポーションはともかく、細部までこだわると手を入れたくなってしまうかもしれません。
デカールは
フランス空軍 Groupement Ecole 314 "Christian Martel" (314-TK)
のみとなっており、1種類しかないのはちょっと寂しいところです。
完成写真
完成写真はこちら。背景はいつもの「紙模型工房」様の「背景支援」よりダウンロードしたものです。
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デカールは生きてはいましたが、さすがにラインのデカールがヨレヨレしてしまいましたので、塗装で済ませた方がよかったかもしれません。
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フランス空軍では基本的に武装無し、クリーン形態もしくは増槽2本での運用が多いようですが、ガンポッドの搭載も可能です。
フランス空軍とドイツ空軍ではガンポッドの仕様も異なり、前者が「DEFA 553」、後者が「BK-27」となります。
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高翼で双発のジェット練習機、ということで日本の「T-4」練習機とよく似ていますが、こちらの方がひと回り小型な機体です。
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今回は「アルファジェットE」を製作しました。
実はもう一箱確保してあるのですが、デカールをどうしようか悩んでいます。