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プラモデル製作記 エレール 1/72 メッサーシュミット Bf 109F


はじめに

エレールの「1/72 メッサーシュミット Bf 109F」を作りました。型番は「80232」です。
中古で見かけ、安価だったため購入したものです。

箱写真

「メッサーシュミット Bf 109F」について

「Bf 109」とはドイツの「メッサーシュミット(Messerschmitt)」社にて設計されたレシプロ戦闘機で、第二次大戦でのドイツの主力戦闘機です。
当時のドイツの命名法では製作会社の略号と航空省指定の番号が振られていたため、メッサーシュミット社の略号で「Me 109」とも呼ばれていたのですが、設計・開発自体は「バイエルン航空機製造」社にて行われていたので、現在は「Bf 109」と呼ばれることが多くなっています。
小型で軽量な機体として設計され、数々の改良がなされて第二次大戦を戦った戦闘機として知られています。
元々が迎撃性能を重視した設計であることから航続距離に難があり、特にイギリス上空でのバトル・オブ・ブリテンでこの点が問題となりました。
また主脚間隔が狭いことや着陸速度が速いこと、地上での前方視界が悪いこと等、離着陸には気を使う飛行機だったようです。
サブタイプが多く存在し、「Bf 109F」では空気抵抗を減少させるために翼端を丸くし、プロペラと同軸に機関砲を搭載するモーターカノンを採用しましたが、代わりに翼内機銃が廃止されています。

キットについて

キットはエレールがリブランドした後のパッケージと思われ、箱絵はアフリカ戦線をデザインしたものとなっています。
20mmモーターカノンを1門と機首上部の7.9mm機銃を2門搭載したF型で、砂漠地帯での運用を考慮して離着陸時に砂を吸い込まないようにサンドフィルターを搭載した「Trop仕様」と呼ばれる機体です。
「Bf 109」は日本での「ゼロ戦」のような知名度の高い機体のため、キットも各社から豊富に出そろっていて、あえてこのキットを選ぶ理由はそれほどないのですが、それでも理由を付けるのであれば「中古で安価なF型」で「Trop仕様」といったところでしょうか。

デカールは一種類で

  • Luftwaffe Bf 109F-4 Trop 1./JG27 "white 5"

となっていますが、事情を反映して尾翼のハーケンクロイツは付属しません。

完成写真

完成写真はこちら。背景はいつもの「紙模型工房」様の「背景支援」よりダウンロードしたものです。

完成写真1

出来上がってみるとやはり小型な機体で、機首脇から飛び出たサンドフィルターが特徴的です。

完成写真2

ベテランキットらしく全体にパネルラインに沿って繊細なリベット表現がされています。
翼端の丸いBf 109F、個人的には新鮮です。

完成写真3

今回の塗装はいたってシンプルですが、この当時の写真を見ると同じアフリカ戦線の機体でも様々な塗り分けがあったようですね。

完成写真4

機首にJG27の部隊マークがありますが、左右とも同じ向きになってしまっているのがマイナスポイントでしょうか。
本来は「ライオン?」が機首方向を向くのが正しいようです。
(そもそものマークの再現度についてはノーコメントで)

箱と合わせて

今回は「メッサーシュミット Bf 109F」のTrop仕様を製作しました。
安価でパーツ数も少なめ、お手軽に組み立て可能なキットで遠いアフリカの地に思いを馳せてみます。


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