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「1年前の悩み、言える?」

パーっとSNSを流し見している時にふと目に留まった言葉があった。

「お前、1年前の悩み、言える?」


なんだかハッとする言葉だ。
皆さんはどうだろう、1年前の悩みを言えるだろうか。

ちなみに私は事細かには言えない。
ざっとこんなこと悩んでいた時期もあったよな~、くらいはあるけれど、
「何月何日に○○に悩んでいた」なんてことは全く覚えていない。

でも不思議なもので悩んでいるその瞬間は、めちゃくちゃに悩むもので。
世界最大級の難問が自分に降りかかってきたかのように頭を悩ませる。もう自分はダメなんじゃないか、と思うこともある。

1年後には何にも覚えていないのに。


無論、悩むことは悪いことじゃない。
悩むから考える。考えるから対策が思いつく。
対策が思いつくから悩みを解決することができる。

だけど悩み方によっては代償が大きい。

私たちはちょっと悩みを大きくとらえすぎなのかもしれない。
悩みに深刻になりすぎなのかもしれない。

確かに不安にはなる。
でもそれが一生付きまとうわけじゃないし、
悩んだから解決するものでもない。

それに意外と何とかなってるし、自分で何とかするもので。
悩むって悩んでいる対象のことよりも、
悩んでいるという行為にすごく疲れている気がする。

そんな時、

「お前、1年前の悩み、言える?」

そうやって自分に問いかけられる余裕があればどれだけ救われるだろうか。

好きな言葉がある。

「人生はクローズアップで見れば悲劇でも、
ロングショットで見れば喜劇だ」

喜劇王、チャップリンの言葉。

いつも心の支えになっている。今悩んでいることもいつかは「あんなこともあったな」って思いだせる。それくらいの距離感でいいんだって。

1年後ですら悩みなんて忘れているんだから。

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塩浦良太
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