むかつく『とりあえず』と頑張れる『とりあえず』の違い #1226
元気ですかー?
今日は「むかつく『とりあえず』と頑張れる『とりあえず』の違い」というテーマでお話しします。仕事で「とりあえずやってみて」と言われること、ありますよね。
むかつく「とりあえず」と頑張れる「とりあえず」の違い
昔、チームメンバーの一人が前のマネージャーに対してこんな愚痴をこぼしていたことがあります。
「〇〇さん(前のマネージャー)、いつも『とりあえずやってみて』って指示してくるんです。でも、結果が悪いと『考えてからやれよ』って責められるんです。正直、わけわかんないし、むかつきますよね。」
この話を聞いて僕も「わかりすぎる…!」と共感しました。指示された通りにやったのに、結果が悪いと責められるのはつらいですよね。っていうか、だったら絶対に「とりあえず」って言わないでほしいw
ところが、彼は続けてこう言いました。
「でも、不思議と櫻井さん(僕)の『とりあえず』は全然むかつかないんです。むしろ、やる気が出るというか。」
僕は少し驚きました。なぜ同じ言葉を使っているのに、彼の感じ方が全然違うんだろう?と疑問に思いました。あと、口癖のように「とりあえず」って言っていることに気が付きました。(今も言っていますw)
「とりあえず」の使い方の違い
そこで、彼が感じた違いを考えてみました。まず、前のマネージャーが使っていた「とりあえず」は、責任を押し付けるようなものになっていたんじゃないかと感じました。「とりあえずやってみて」と言っておきながら、結果が悪ければチームメンバーのせいにする。この時、とりあえずやってみるの主語にマネージャーは入っていません。
一方で、僕が使っている「とりあえず」は、チーム、もしくは僕らを主語にして、これ以上は予測できないから、まず行動してみようという意味で使っています。例えば、「とりあえずやってみてくれる?」ではなく、「とりあえず進めてみよう」といった具合です。ここでの違いは、自分もチームの一員として責任をもちながら、行動していくことにあります。
責任共有と信頼関係
この「とりあえず」の違いは、責任の所在と信頼関係において大きなものがあると思います。前のマネージャーの場合、責任を一方的にチームメンバーに押し付けていたため、結果的にチームメンバーに不信感を与えていたのではないでしょうか。一方、僕の場合は、チーム全体(もしくは自分)で責任を共有しながら一緒に行動していく姿勢を見せることで、信頼感を築けていたのかもしれません。(自分で言うのはちょっとキツいですw違ったらすみません!)
同じ「とりあえず」という言葉でも、言葉の裏にある意図や主体が大きく異なり、それが相手に与える印象を変えてしまうんです。
頑張れる「とりあえず」を使うために
では、どうすれば相手が頑張れる「とりあえず」が使えるのか。僕が大事にしているポイントを3つ紹介します。
1. 自分も行動に加わる
「とりあえずやってみて」と言うだけではなく、自分も一緒に動く姿勢を見せることが大切です。自分も同じ船に乗っていることを相手に感じさせることで、チーム全体のモチベーションが高まると僕は信じています。
2. 責任を持つ
結果がどうであれ、自分の責任として受け止めることが重要です。仮に、事実としてチームメンバーの失敗がうまくいかなかった原因だとしても「なぜこうなったのか」「次はどうするのか」を一緒に考え、前に進むためのフォローをする姿勢を持つことが大切です。
3. 具体的なステップを提示する
これは心がけているというか、僕の欠点なのですが、基本が脳筋なので、すぐに「とりあえずやろう!」ってなっちゃうのですが、本当にそんなに曖昧な方法しかないのかはしっかり考えたほうがいいです。(難しい!)
できるなら曖昧な指示ではなく、具体的な次の行動を示すことで、相手も自分もは動きやすくなります。「とりあえず」で終わらせずに「この部分をやってみよう」という形で、具体的な方向性を示す努力をしましょう。(特に僕)
最後に
「とりあえず」という言葉は、主体によって相手に与える印象が大きく変わります。責任持つ覚悟を持ち、一緒に進んでいく姿勢を持つことが大切です。これを意識していくだけで、同じ「とりあえず」でも、チームの士気がぐんと上がり、良い結果に繋がるはずです。
では、また!
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