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気合と根性は最初から無力 #1211

お元気ですかー?

今日は「気合と根性は最初から無力」というテーマでお話しします。
「気合」と「根性」で営業として乗り切ってきた僕ですが、最近、本当は「気合」と「根性」は全く関係なかったのではないかと考えています。

気合と根性では成長しない

かつての高度成長期には、気合と根性があれば何とかなるとされました。たぶん、知らないんですけども。
高度成長期でなくても、営業という仕事は気合と根性が大切と言われたりします。
僕はずーっとそう言われて営業として育ってきました。しかし、それは時代が許していたから。シビアなビジネス環境になれば、おそらく気合と根性は通用しません。

ありがたいことに僕が従事してきた人材派遣というビジネスは、僕がデビューした20年前はグングン伸びていて、その後成熟期になり、衰退期に入っています。
成長期→成熟期→衰退期と過ごさせていただき、さまざまな気づきがありましたが、その中に「気合と根性は幻想だ」というものがあります。
成長期にデビューした僕は、気合と根性で営業していました。そして、一定の成果が出ていました。その頃は、初めて人材派遣会社を使う企業もたくさんあり、人を増やしている企業もたくさんあり、訪問するだけで受注できるお客様がいたため、気合と根性でたくさん訪問した人が一番売り上げていました。
しかし、成熟期になると、単なる気合と根性だけでは対応できなくなります。人材サービスそのものが複雑化し、お客様の人材活用の方法も種類が増えました。競争が増え、シビアなビジネス環境になりました。
そういった環境で通用するのは、具体的なスキルや戦略です。そして、今や人材派遣サービスは衰退期に入り、気合と根性はもはや、効果的な手段ではなくなってきています。(必要だけど)

僕は、気合と根性については基本的にこの構造で捉えています。
高度成長期、もしくはそのプロダクトが伸びていた時期に、動けば動くほど良い結果が出たために気合と根性が成功要因風になり、単にたくさん動いたほうがいい環境だったというだけのことが「気合と根性」でうまくいったと認識されます。そして、その時代に結果を出した人たちが、「気合と根性」が通用しなくなってからも、それを重視することで本質的には無力に近い「気合と根性」が戦略やスキルよりも優先されてしまう不幸が起こったりするのではないでしょうか。

僕の父親世代はサボってたと思う

これは別の話なのですが・・・
僕の父は「24時間戦えますか」の世代ですが、24時間働いてなかったと思いますw
「気合と根性が大切」的なことを言うことはありますが、そこまで気合と根性に溢れていたように思いません。

先ほど、営業デビューの時から気合と根性で乗り切ってきたと言いましたが、僕も気合と根性で頑張っていたのではなく、たくさん訪問するしかないから我慢していただけだったりします。

「我慢」を「気合と根性」と言い換えているとしたら、伸びている時期は嫌な活動でも成果で報われるから「我慢」できて、伸びてない時期に報われない「我慢」を強いられると耐えられないと言えて、より納得感があるなと思ったりします。

本質的なビジネスと人生を

むしろ、単に気合と根性で成果が上がるなら、誰もがそれを選ぶのではないでしょうか。伸びている時期でも戦略的に動くことはできたでしょうし、量より質を重視することもできたかもしれません。でも、何も考えずに動きまくってれば成果が出るなら、そっちの方が楽ですよね。
「気合と根性」と言う名の「我慢」の方が楽だった時代の人からしたら、その我慢が苦行になる時代の人が気が短かったり根性がないように見えるのも無理がないかもしれません。

つまり、気合と根性で頑張るのが好ましいビジネス環境もあるし、気合と根性だけでは通用しないビジネス環境もあるという話であり、これは至極当たり前のことです。
気合とか根性、やる気みたいなアイデアや活動の源泉になるようなものと、実際にその源泉から生まれた具体的な活動や成果との因果関係は別で分析して本質的かつ構造的に理解した上で、ビジネスや人生を設計したいなと僕は考えています。

最後に

気合と根性が全てではないビジネスが増えているであろう、今の時代。
私たちはより戦略的で知識に基づいたアプローチを取る必要があります。そして、効果的にツールを活用し、スキルを身につけて活動する必要があります。
単に力任せではなく、頭を使った方法で問題に取り組むことが重要であるとうことを脳筋族の自分に言い聞かせて、気合と根性で頑張ろうと思います。

では、また!




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