持続可能営業のマインドセット⑦ ~責任を果たす~
今日は”持続可能営業”のマインドセット、最終回です。
マインドセットの最後は「責任を果たす」ということについて書きます。
”持続可能営業”とは何かはコチラ↓
本質だけを追いかける
ここまで、7回にわたって、”持続可能営業”のマインドセットとして、以下の項目をお伝えしました。(僕の造語のクセに偉そうw)
・働くとは社会貢献である
・なぜ届けたいのかを考える
・嘘をつかない① ~嘘をつくことへの根本的な誤解~
・嘘をつかない② ~嘘をつくと力がつかない~
・無理をしない
・他人と比べない
・自分の気分と向き合う
思いきってまとめると、
本質に向き合って、それ以外のことはやらないで、社会貢献しましょう
ということを言っていて、もっと端的に言えば、
責任を果たす!
ということを言っています。
2年サボった経験と上司の言うことを聞かなかった経験をもとに~とか言ってるのに、言葉にするとなかなかの武士感ですw
責任を果たすことが最もコスパがいい
僕、コスパという言葉が何だか好きになれないのですが、とっても便利なのでコスパという言葉を使います。とにかく楽!とは少し違うけど、一周回って効率良いよね!みたいなことを何といえばいいのだろうか・・・(それがコスパだよ!)
例えば、「売上を上げるために嘘をつく」という行為は、売上を上げるために知識やスキルを身に着ける、役に立つ情報を仕入れるなどの地道な努力から逃げた、インスタントな行為です。
やりたくないのに無理をするのも、実力不足を解消する必要もなく、知識を身に着ける努力も不要で簡単に頑張っている風な空気を作ることができる手法です。これがまかり通ると、仕事できないけどずっと残業して謎の資料作ったりしてるオジサンが、残業できない子育て世代にマウンティングすることができます。
他人と比べるのも、結局は自分が成長していくことよりも、他人より優れている(感じになれば)大丈夫・・・という気持ちが透けて見える気がしませんか。
この気持ち、めちゃくちゃわかる!僕もそう思ってました。そして一種の生存戦略として正しいとすら思います。
ただ、問題があって、これらの省エネ作戦?は、本質的な努力を怠るのが目的だったはず(たぶん、そうだろ!w)が、無尽蔵にその労力は膨れ上がり、結果、普通に努力するほうがコスパが良くなっているということです。
なので、僕が言っているのは
頑張っているふりして夜中まで残業するよりも、本当にやるべきこと、身に着けるべきことをして、お客様に貢献しながら働いた方が楽じゃない?
とか
とにもかくにも、お客様にはペコペコする!よりも、お客様に求めてもらえる知識や能力を身に着けて、対等に仕事したほうが楽じゃない?
ということです。
・・・・・そう!当たり前の話ですw
責任を果たすことを徹底する
仕事の内容にもよると思いますが、僕の仕事(人材サービス)であれば、本質的な筋力(知識や経験値)があれば80%くらいの今やっている仕事を辞めてしまっても、お客様に貢献できる仕事があると思います。
それどころか、場合によってはその仕事を辞めるだけで、貢献度も売上も上がるものもあります。
例えば、人材サービスであれば、「自分やチームの売上ノルマのために、本当はお勧めできないと思いながらも、嘘をついて求職者の方を就職させる・・・」こんな行為は残念ながら、(減ってきたと思うけど)今でも散見されます。
(ちなみに、こう言うことをする人も「責任」をよく口にしますが、これは会社都合の売上を上げるということに短絡的に(無責任に)対応することへの口実です。責任という言葉の使い方を間違わないようにしてください。)
で、実は、こういうことをすると、(すぐ辞めちゃったりして)かなり高い確率で後からその嘘や欺瞞がバレます。求職者か企業側から、その営業は無責任な奴だと思われてしまいます。そうすると次の求人の際には違う会社に声をかけたりするわけですね。求職者の方も、間違っても友達を紹介してくれたり、また転職の時に頼ってくれたりしません。
一方、”持続可能営業”では、嘘がつけないですし、社会貢献が目的なので売上も原則気にしません。(その場では)
なので、この場合、お勧めできる仕事紹介ができるまで、(売上は達成できないかもしれませんが)ずっと求職者と向き合います。場合によっては自社サービスではないもので提案することになることもあります。これが責任を果たすということです。
結果、この方が満足いく就職活動ができ、そこに貢献できていれば、企業からも求職者からも信頼されます。次の求人の時も頼ってもらえるでしょうし、求職者からは転職したい知り合いを紹介してもらえるかもしれません。
その瞬間の売上ノルマを仮に達成できなくても、ちゃんと責任を果たしているほうが、将来的には売上を順調に伸ばしていくのは誰の目から見ても明らかですよね。
最後に
ここでお伝えしたかったのは、本当の意味での責任を果たすことにだけに注力をすることで無理なく持続可能な営業をしましょうということです。
そして、それには一切の例外がないということを、声を大にしてお伝えしたいです。(とりあえず文字を太字にしてお伝えしますw)
「責任とか本質とか言うけど、今月の売上目標を達成する責任はどうなるの?」とか言われる(考えちゃう)ことあると思うんですが、これは、簡単に言うとバカです。
バカの明白な特徴として短絡的で時間的な奥行きがないことがあげられます。(というかバカ=短絡的という定義でいいと思いますが)
いつかは魚獲れなくなってしまうとしても湖にいる全部の魚を獲るとか、いつかバレると分かり切っているのに浮気するとか、テストに合格したいから徹夜で勉強するとか、たぶん捕まるのにお腹すいたから盗むとかは、基本的にバカですよね。
売上ノルマのために、目の前の相手に嘘をついたり、強引に売りつけるのは、同じ理由でバカです。
本質的にお客様のためになるように営業をしてこなかった人ほど(営業キツイなーって思っている人ほど)誰かに言われなくても、自分自身の中にそのバイアスを持っていて、今月くらいは無理しようとか、ちょっと強引でも仕方ないよね・・ってなってしまう傾向にあります。
重ね重ねになりますが、ここまでお話しした”持続可能営業”のマインドセットには例外は一切なしです。特に短期的で短絡的な思考という罠には気を付けましょう。
では、また明日!
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