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好きを仕事にすることの落とし穴 #1229
お元気ですかー?
今日は「好きを仕事にすることの落とし穴」ことについて考えてみたいと思います。僕は「好きなことを仕事にできたら幸せだろうな」と何度も考えたことがあります。でも、ビジネスの現実を知れば知るほどおじさんになるほどに、この「好きを仕事に」という言葉には少し慎重になった方がいいなと感じるようになりました。
「好きを仕事にする」ことの落とし穴
まず、最初に知っておいてほしいのが、「好きなこと」と「お客さんが求めていること」は必ずしも一致しないということです。自分がどれだけ「これがいい!」と思っていても、それが市場に受け入れられるかどうかは別問題です。
例えば、僕が人材サービス営業をしている中で、「これこそクライアントが求めているソリューションだ!」と自信満々に提案しても、相手に響かないことが多々あります。その時に重要なのは、こちらの「好き」や「思い込み」ではなく、クライアントが何を求めているか、何に困っているのかという事実です。特に、「求職者や働き手のためになる!!!!」と思ったものほど、企業には受け入れられなくて成立しなかったりします。やりたいことだけやってうまくいくなら、みんな億万長者です。ビジネスの基本は「相手が求めているものを提供する」こと。それを忘れてしまうと、自己満足に終わってしまいます。
実際の営業現場での経験
ここで一つ、僕の経験談を交えます。ある時、僕は新しい人材派遣のサービスを提案しました。自分としては「これこそ、働き手とクライアントに役立つ!」と信じていたんです。でも、相手は「なんでそんなことにお金出さなきゃいけないの?そんなに払うなら自分でやるよ」と冷静な反応でした。なぜなら、僕が提案したサービスは、求職者にとっては魅力的ですが、それだけ魅力的であれば人材サービス使わないほうが合理的なくらいの魅力だったからです。(つまり付加価値が低く、高い)
諸事情で具体的な提案を書きませんが、この経験から学んだのは、どれだけ自分が「これが良い!」と思っても、相手の視点に立たなければ、提案は響かないということ。当たり前ですが。
ビジネスで、「好き」や「こだわり」を先行させてしまうと、視野が狭くなりがちです。だからこそ、自分が提供したいものではなく、お客さんが求めるものに目を向ける必要があります。
売れるものが良いもの
そういう意味では、「良いものを作れば自然と売れる」という言葉を耳にしますが、これは少し理想的すぎるのではないでしょうか。実際には、「売れるものが良いもの」という考え方がビジネスでは重要です。
これは決してクオリティを下げろとか現実を見ろという意味ではありません。むしろ、顧客のニーズに応えられるものでかつ、イノベーションが起こることこそが価値があり、それがビジネスとして成功するということです。
もう一つの例ですが、ある時、僕が担当していたクライアントが「即戦力が欲しい」と言っていました。僕は「未経験でいいから、長期育成プログラムが最適だ!」と自信満々に提案しました(なんと自分勝手な・・・)が、リアクションは最悪。結果、提案は採用されませんでした。普通に経験者を確保した他社に決まりました。独りよがりはダメ。絶対。
自分の「好き」や「想い」と顧客ニーズの重なりを見つける
「好きや想いを仕事にする」ためには、自分の好きなことと、相手が求めていることが重なり合う領域を見つけることが大切です。その領域でこそ、ビジネスは成立します。クライアントが本当に求めているニーズに応えるためには、自分の提案やサービスが相手の現状や課題にフィットしていなければ意味がありません。でも、自分のやりたいことを裏切る仕事も意味がありません。
必死で顧客の声を聴き、知見のある方の話を聞き、自分でもマーケットリサーチを徹底的に行い、クライアントの潜在的なニーズに仮説を立てる。それに、自分の「好き」をうまく結びつけることで、ビジネスは大きく成長します。好きなことを仕事にするなら、常にお客さんの視点で物事を考え、提供するものが相手にとって価値あるものになるかどうかを見極めることが大切です。
最後に
今日は「好きを仕事にする」というテーマについてお話ししましたが、やはりビジネスの基本は相手のニーズを理解し、それに応えることです。自分の好きなことや情熱も大切ですが、それが相手のニーズと重なってこそ初めてビジネスが成立します。僕も今、新しい価値を生み出したく、日々頭をひねり、行動しています。自分にも言い聞かせたく、こんなお話をまとめてみました。お客様の期待にも応えていて、社会からも歓迎されて、自分もやりがいを感じる仕事を創り出していきましょう!
では、また!
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