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トレードオンという素敵概念

櫻井 諒｜あえて今の仕事を選んでいる人を増やす

今日のnoteは、今週、学んだ「トレードオンという素敵概念」についてお話しします。


ジェイさんの「スタートアップ営業ラジオ」で知った

↓ジェイさんの「スタートアップ営業ラジオ」を聞いて、初めて知った概念です。

「トレードオンにしないとダメだよね、トレードオフは楽だけど、長期的に見たら死んでいくよね」という話でした。


「スタートアップ営業ラジオ」は毎回、勉強になるのですが、人それぞれ、「これは・・・・！」という当たり回があるはずです。

僕は、この、「トレードオンを考える」の回は、とても思考が刺激されました！

全然関係ない文脈で、「トレードオン」と言いたいだけという誘惑を抑えるのに苦労していますｗ


トレードオンとは？

そもそも、トレードオンという言葉は僕は初耳です。もちろんトレードオフは聞いたことがありました。

・・・と、いうよりも、「あっち立てればこっち立たずを何とかするのが、マネジメントで、基本的にトレードオフだから・・・」とか、「やらないことを決めないと。その辺はトレードオフでしょ」とか、かなりの、したり顔で良く使っていますｗ

Wikipediaによると、

トレードオフ（英: trade-off）とは、何かを得ると、別の何かを失う、相容れない関係のことである。平たく言うと一得一失（いっとくいっしつ）である。対義語は両立性（コンパチビリティ、英: compatibility）。トレードオフのある状況では具体的な選択肢の長所と短所をすべて考慮した上で決定を行うことが求められる。

とのこと。

2項対立の状態のことですね。

一方で、「トレードオン」とは両方が得する考え方で、いわゆるウィンウィンの解決策を目指すという概念です。


ジェイさんのラジオで出てきた、トレードオフの例は

・仕事の時間で、家庭の時間がなくなる
・自社が得してお客様が損、お客様が得して自社が損する
・メンバーが幸せで会社の利益が下がる
・短期的な売り上げのために、ユーザーの利便性を下げる
・環境に悪いけど、売上に上がる

こんなトレードオフではなく、

「家族も良くて、仕事も良い」とか、「お客様よし」「自社よし」「お客様のユーザーよし」の三方よし（一般的な三方よしは、世間よし）といった、トレードオンを、目指していきたいですね。というお話でした。



小手先のリソース配分が目的化され、思考停止になってしまう

聞いた直後に、↑のツイートしました。

でも、これはちょっと、浅かったな・・・と今、思っています。

聞いたときにインスパイアされた気持ちのままに、つぶやいたのですが、トレードオンはもう少し深い考えで、むしろ

何かを達成するための手段である、「リソース配分において、トレードオフをやりくりすること」が目的化して、達成したい何かを見失った状態、もしくは、達成したい何かもトレードオフだと思い込み、矮小化してしまった状態

のことを言っているのだな。と理解しなおしました。

つまり、「トレードオン」とは、目的化してしまった「トレードオフ」から、思考を引き戻し、本質的な目的に立ち戻る、ライフハックなのです。



トレードオンに導く３ステップ

「トレードオン」を目指すというのは、つまりは、ビジネスや人生の目的やありがい姿に立ち戻る行為であるということに気が付くと、「スタートアップ営業ラジオ」でも紹介されていた、トレードオンのための３ステップも、スッと理解できます。（最初は、ふむふむと、流して聞いてしまっていた・・・！）

ステップ１：本質的課題を抜き出す

ステップ２：両者が共通に目指すべき目標や、解決したい課題を新たに設定する

ステップ３：設定した目標の達成手段を考える

↓詳しくは、こちらの記事に紹介があります。分かりやすく、短いです。素晴らしい。


・・・まんま、本質に立ち戻る話ですね。

そのサービスは、どうありたいのか？自分は何をしたいのか？に立ち戻れば、

・従業員も世間も、お客様も幸せにしたい

・家族も、仕事も、友達も、良い状態ですごしたい

ということに、気が付くことができるわけです。


常に、本質的な課題を意識して、そして、みんなが良くなる方法を考えていきたいと思います。



最後に

「手段の目的化」って、あらゆる場面で、キーワードだなぁ。って思います。

「ほとんどの社会問題は、少子化につながる」っていうのと同じくらい、「ほとんどの課題は、手段の目的化につながる」のでは？と思います。


最近、ハッとした話に、

『少ないインプットで、多くのアウトプットを出すのが、良い仕事の基本で、そもそも仕事の目的でもあるが、思考停止してしまうと、より多いインプットで、多くのアウトプットを求めるという、しんどい考えになってしまう・・・』

という話があります。なんとなく、「トレードオンとトレードオフ」の話も、それに通じるところがあるなぁと思いました。


「手段の目的化」が発生してしまっているときに、そこを、スマートに分かりやすく指摘し、解決法を提案されると、刺激的な気づきになりますし、成長に繋がりますよね。

今回のジェイさんのラジオは、そんな貴重な体験をさせてくれました。

「スタートアップ営業ラジオ」は、平日毎朝更新されています。パワーチャージと気づきのために、皆さんも聞いてみてはいかがでしょうか。お天気についても教えてくれるよ！ｗ（謎の宣伝）

では、また明日！



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櫻井 諒｜あえて今の仕事を選んでいる人を増やす
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