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派遣スタッフの教科書~派遣で働くコツ~ 【派遣スタッフの基礎知識】③派遣という働き方を選ぶときの考え方

こんにちは!
派遣スタッフの教科書と銘打って、人材派遣で働く方向けのTipsを紹介していきます。

【派遣スタッフの基礎知識】編の第3弾!
「派遣という働き方を選ぶときの考え方」
行ってみましょー!

「ひたすら具体的」で「生々しく」派遣スタッフの教科書を作るという狙いなので、僕の独断で、派遣で働く人が知っておくと良いことについて超実践的に解説していきます。

シリーズのマガジンはコチラ↓

※僕は事務系の一般派遣の営業経験が長く、ここでは主に登録型の人材派遣についての解説が中心になります。


派遣という働き方は少数派

前回、前々回と、派遣という働き方のメリットとデメリットをお話しました。


今日はそのメリットとデメリットを背景として、派遣で働くということを選ぶときの考え方についてお話します。


人材派遣という働き方を選ぶときに、前提として知っておいて欲しいことが1つあります。
それは、
人材派遣という働き方は超少数派
ということです。

↓総務省統計局 労働力調査によりますと、2022年2月の派遣社員の数は136万人です。

労働力調査 (基本集計) 2022年(令和4年)2月分より

雇用者全体が5650万人ですから、全体の2.4%です。
非正規雇用全体で見ても、2073万人のうちの136万人ですから、6.5%です。

いかがでしょうか?
「派遣法が改正されて、日本に非正規雇用が増えた!」なんていう言説を耳にすることもあるイメージからしたら、非常に少なく感じたのではないでしょうか。

新型コロナの影響で激減したのではないか?というご意見を頂くこともあるので参考にお伝えすると、新型コロナの影響を受ける前からの統計を見ても↓の通りで、減るどころかやや増えている傾向です。


統計でみる日本のHPで検索


いずれにしても、ここで言いたいのは、報道などで人材派遣が非正規雇用の代表みたいに扱われることがあることと派遣社員をしていると周りに派遣社員がいるのが普通な感覚になることなどで、実態よりも派遣で働く方の数を多く感じてしまうということです。
現実には全体の2~3%、非正規の中でも6~7%。
外国人労働者は172万人ですので、外国人労働者より少ないのです。



本当に派遣で働きたいですか?

何が言いたいのか。
それは、前回、前々回で紹介した人材派遣で働くメリットとデメリットを比較すると、デメリットの方が大きいと感じる人は多いのかもしれないということです。

ご紹介した↓メリットよりも

派遣で働くメリット①:仕事を選ぶことができる
派遣で働くメリット②:ライフワークバランスをとりやすい
派遣で働くメリット③:いろいろな仕事を経験することができる派遣で働くメリット④:派遣から正社員になることができることもある

↓デメリットの方が大きいと感じる人が多そうということですね。

派遣で働くデメリット①:収入が不安定
派遣で働くデメリット②:雇用が不安定
派遣で働くデメリット③:スキルによって給与の差が大きい
派遣で働くデメリット④:気に入った職場があっても3年目以上いるためにハードルがある
派遣で働くデメリット⑤:雇用差別されがち

もちろん、僕は人材派遣営業をしていますので、働く人が人材派遣を選ぶメリットが大きいと感じてくれるようなサービスを目指しています。もっとたくさんの方に選択肢として認知してもらい、選んでもらえるようにありたいと考えています。
ただ、一方で働く人のほとんどが(例えば過半数が)人材派遣という働き方を選ぶような世界も何かがおかしいとも思っています。
それは直接雇われることの魅力がなくなりすぎですし、ブラック企業だらけになって労働者の権利が脅かされているような世界観のように思います。


僕から見ると、派遣の魅力は向上したいけど、派遣という働き方が少数派であることは自然であるということです。


さて、皆さんはここまでの話を踏まえて、派遣で働きたいと思いますでしょうか?
例えば、仕事を選ぶことが出来る(事務で働きたいなど)ことと引き換えに、収入や雇用が不安定であることを引きうけることが派遣で働くということです。
それに納得はいってますか?

僕の経験上、このメリットとデメリットについて、納得していない方は派遣で働くことを選ばない方が良いと思います。将来、納得のいかない思いになることが多いです。

「年収1000万で、マンガ読んでるだけの仕事ないかなー」って僕は良く思いますが、そんなことあり得ないことと同じで、今のところ、正社員という働き方は職種や勤務地を選べないので、「職種や働き方が自由な正社員はないかなー」って思っても、ないということになります。
もちろん、今の時点で切り取れば選べているように見える正社員の方もいたりするので、そういう方を目指して、今だけでもとにかく希望の職種である仕事を選ぶとか、あえて転勤のなさそうな小規模で安定した会社を目指すなんて方法もあります。
いづれにしても、仕事や勤務地を選ぶためにイヤイヤ派遣を選ぶのはオススメできない(納得しているならむしろオススメ!)ので、自分が何を優先して働くのかしっかり整理してキャリアを選択していきましょう。

僕は家の駐車場が狭いのでコンパクトカーを選んでいます。
その代わり、たくさんの荷物は積めませんし、早いスピードも出ません。
でも、広い土地を買うのは高いので、僕なりに優先順位をつけて納得して選んでいます。あと、維持費も少ないですし。

人材派遣の現場では、「私が大きな車に乗れないのは不公平だ!広い駐車場の準備するのは嫌だし、維持費は少なくしたいけど!」という気持ちのままでコンパクトカーに乗っているような状況の人がいます。

このあたりに整理がついていないと、他の人が大きな車に乗っているところを見たり、自分の車が狭いなって感じたときにすごく嫌な気持ちになることになります。

「洗車も楽だし、取り回しも楽、何より駐車場も小さいし、コンパクトカーってちょうどいいよね!」
とか
「今は、お金があまりないからコンパクトカーだけど、年収1000万になって、外車買うんだ!」
というように自分がしっかり納得して、その選択をしているほうが健全だし、幸せだと思いませんか?


最後に

今日は、派遣という働き方を選ぶときの考え方というテーマでお話しました。
なぜ派遣で働いているのか?という問いに、「○○職の正社員がなかったから・・・」って答えるような解像度で派遣という働き方を選んで、後悔している人もいます。
ご自身が何に価値を感じて、何を優先してキャリアを築いていくのかを考えて、メリットを感じることが出来れば、派遣という働き方をぜひ、前向きに選んでほしいなと思います。

特に、誰と仕事するかとか、どういう会社に所属するかよりも、「何をやるのかを優先したい」とか「やりたいことをしたい」とか「仕事以外に夢がある」という方にオススメです。

では、また!




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櫻井 諒|あえて今の仕事を選んでいる人を増やす
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