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人材派遣営業の教科書 第二章 人材派遣営業が守るべき10の掟 ②「人」を売らない

こんにちはー!
人材派遣営業の教科書の第二章である「人材派遣営業が守るべき10の掟」の2つめの掟です。
無理なく、持続可能な人材派遣営業を提唱する私による、鉄の掟が10個という矛盾に溢れたマッチョなテーマの第2弾をお送りします。


人材派遣の商品は何ですか?

「僕らの商品って人じゃないですかぁ?」(この、ですかぁ?って言い方なんなの。関係ないけど)っていうセリフはこの業界に居たら結構聞きます。

僕はかなり課題を感じているのですが、人って売ったらダメなんですよ。(当たり前)

だって今、令和4年ですよ。人売っていいわけないでしょ。

・・・といいつつ、「商品=人」という言説は当然のようにネットに転がっていますし、時に派遣先企業からそのような言い方をされることもあります。


だったら何が商品なの?

「人材派遣の商品=人」ではない・・・だったら何が商品なのでしょうか。

ヒント:ラーメン屋さんの商品はラーメン。魚屋さんの商品は魚。









正解:人材派遣会社の商品は人材派遣

(そりゃそうだろ!と思っても、大事なことだから忘れないでください。)


顧客は2人いる

人材派遣会社の商品は人材派遣そのものなので、仕事を探す人と働き手を探す企業の橋渡しをすることがサービスです。

・・・ググってみたら、1番上にリクナビさんのサイトが 出たんですけど

「人材サービス業は、顧客企業のニーズに応じて人材を派遣したり、紹介・斡旋したりする事業だ。」って書いてありました。

これは正直、間違ってます。断固として。

むしろ人身売買の次にありがちな勘違いが、お金を出しているのが求人企業だから求人企業の要望を100%かなえることがサービスだと考えることです。

お金出しているのが企業だとしても、それはマネタイズの仕組みの問題です。(実際に求職者からもサービス料金を頂いている会社もありますよね)

僕はどちらかといえば↓「求人広告、人材紹介、人材派遣、請負はそれぞれに、労働者・企業双方の多様かつ高度なニーズに合わせたマッチングを持っています」のほうがより正しく人材サービスを定義していると思います。


・・・まぁ、ややこしいので、ここでは人材サービス=仕事を探す人と働き手を探す企業の橋渡しをするとさせてください。

そして、そう定義すると人材サービスには顧客が2人いることになります。

仕事を探す求職者と働き手を探す求人企業です。

これはテレビの顧客に広告を出す企業と視聴者がいるのと同じです。(違う)

映画館に映画を上映する企業と映画を見に来るお客さんがいるのと同じです。(違う)

結婚相談所で結婚相手を探す男性と女性がいて、男性(or女性)のほうが料金が高いとかと一緒です。(これだ!)

つまり、求職者にはより希望やありたい姿であるための働き方や就職先をアドバイスすること、求人企業にはより必要なニーズを満たすための採用手法や雇用形態、条件などをアドバイス(時には人材サービス以外も視野に入れて)することがサービスのスタートラインになるのです。


人を売らないことが差別化になる

そして、求人企業も求職者も僕らのことを人身売買業者だと思っていることがあります。

求人企業「黙ってウチの希望に合った人間を連れてこい!」

求職者「人材サービスを仕方なく利用するけど、営業に騙されたらブラック企業に紹介されちゃうかも!?」

とか、思っていそうなそぶりが見受けられることも少なからずあります。(僕の偏見ではない気がする)

証拠ではないですが、「僕らのサービスは求人企業と求職者の橋渡しであって企業の希望する人材を供給することだけではないです。」とか「働く方に少しでも納得のある選択をしてもらって、パフォーマンス高くいきいき働くことができる環境を提供することで社会の生産性や個人の人生の質を上げていくことが僕らのミッションです。」などとお伝えするだけで、びっくりされたり、感心されることがあるので、誤解があるのではないかなとは思っています。

感心するだけではなく、信頼をしてくださって深く長いお付き合いになる企業や求職者も沢山いますので、人身売買ではなく、橋渡ししているという人材サービスのあり方を常に意識して営業活動するだけで、差別化につながるかもしれません。
「そもそも論」が差別化になっていまうのかは謎すぎますが。

嫌になるよ?

差別化云々って言いましたが、そもそも、人を売っていると嫌になっていくと思います。
一方でうっかりしていると、この大原則を忘れて、すぐに人を売りそうになる業界だとも思います。

僕も自省の念を全力でこめながらこのお話をしています。


人材派遣は、例外的に労働者供給事業が認められている形のサービスです。

逆に言えば、派遣法を違反すれば、人身売買に手を染めたことになります。

人事・採用でさえも真っ白な運用は難しいと思うので、法律的に真っ白のスーパーホワイトでやっていきましょう!という話をするつもりはありません。

ただ、明らかな人身売買をしていて、それを家族や子供に胸を張って言えますか?という話です。
しかも、高くない給料で。(高い人もいるかもしれないけど)

普通、嫌になっちゃいますよね。

「人」を売らないという鉄の掟は、あなたが誇りをもって人材派遣営業を続けていくための掟なのです。

最後に

今日は、人材派遣営業の教科書の第二章として「人材派遣営業が守るべき10の掟 ②「人」を売らない」というテーマで誇りをもって人材派遣営業を続けるための考え方をお話ししました。

次回は、10の掟の3つめとして「目の前の相手を主語にする」というテーマで解説します。

では、また!




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