褒めるよりポジティブフィードバックと感嘆 #1248
お元気ですかー?
今日は「褒めるよりポジティブフィードバックと感嘆」というテーマでお話ししたいと思います。僕もこれまでいくつかの企業で褒める文化の取り組みを見てきましたが、正直なところ、うまくいったケースをほとんど見たことがありません。
褒める系の取り組みがうまくいったことがない
例えば、「褒めるボックス」を設置して、誰かの良い行いに感謝のメモを書いて入れましょう!とか、「褒める文化を根付かせよう!」なんて旗を掲げてスタートしたプロジェクト。僕の経験上、これらの取り組みはどの会社でも大体2年周期でやってきますw転職先の企業でも同じようなプロジェクトを見かけましたが、その結果は……まあ、見事に消えてなくなりました。
なぜなら、褒めることが“義務”になってしまうと、その行為自体に意味がなくなってしまうからです。みんなが無理やり?褒め合おうとしている状況では、逆に「どうせお世辞でしょ」「お決まりの褒め言葉なんて心に響かない」と感じる人が多くなる。下手すると「褒められているように見えて、実は嫌味?」と捉えられてしまうこともあります。
そもそも、褒めるという行為は特別なことだからこそ価値があるんです。だから、日常のコミュニケーションで“褒める”ことが義務やルーチンになった瞬間、その価値は地に落ちてしまいます。誰かの行動に対して形式的に褒めることを続けるのは、逆効果ですらあるんです。
無理に褒めないでフィードバックとリアクションで良いコミュニケーションを
僕が考える“褒める文化”を作る方法は少し違います。それは「無理に褒める」ことではなく、日常の仕事で行うフィードバックをポジティブなものに変えていくこと。そして、純粋に「すごい!」と思ったときに感嘆の言葉を素直に伝えることです。
ポジティブフィードバックとは、良い点を見つけて「ここが素晴らしい!」と伝えること。たとえば、チームメンバーがプレゼンの資料を作成した際、「全体の流れがとても分かりやすくて、相手に響くと思うよ!」と伝えることです。このフィードバックは、相手がそのまま次の仕事に活かせる具体的な褒め方です。
さらに、仕事で素晴らしいパフォーマンスを目にしたら、純粋に感嘆するのも大事です。「おお、すごいな!」と感情を込めて伝えたり、目を見て「すごいね、これは!」と語ること。これだけで相手には「自分の仕事がしっかり評価されているんだな」というポジティブな影響を与えることができます。
褒める文化を作るのではなく、フィードバックの仕方をポジティブに変えたり、自然な感嘆のリアクションを増やすことで、より良いコミュニケーションが生まれ、結果として職場全体の雰囲気が向上します。そして、本当に卓越した成果が出たときには、しっかりと「褒める」。それが褒める行為の本来のあり方だと思います。
褒めるのは卓越した成果が出たときだけでいい
プロフェッショナルの世界では、褒められること自体が特別なことだと僕は思っています。単に業務をこなしただけではなく、何かを成し遂げたとき、明らかに結果を出したとき、努力と才能(時に運)が交差して目を見張るような成果を出したとき。そんなときにこそ、心からの称賛を伝えるべきです。
もちろん、そこには運の要素もあるかもしれない。でも、努力や実力があってこそ、その運も引き寄せられるのです。だから、日常的に褒めるのではなく、卓越した成果が出たときに「これは本当にすごい!おめでとう!そしてありがとう!」と心から認めることが、最も効果的で意味のある“褒め”だと思うのです。
プロは特別なときにだけ褒められるべきだし、だからこそ日々のポジティブフィードバックや感嘆のリアクションを大切にしてほしい。リーダーとして、メンバーの良い点を見逃さず、それを具体的に伝え、成果を称え、そして本当に価値のある成果には惜しみなく賛辞を贈る。これが僕の考える“褒める文化”の作り方です。
最後に
「褒める」という行為自体を形式的に行うのではなく、日常の中で自然に生まれる感動やフィードバックを通して相手に伝えることが大切だと思います。無理に褒めることは逆効果。むしろ、フィードバックやリアクションの中にポジティブな要素を取り入れ、周囲に対して「自分はあなたの頑張りを見ているし、評価しているよ」という姿勢を示すことが一番のモチベーションアップになると僕は考えてます。
みなさんも、ぜひ無理に褒めようとするのではなく、普段のコミュニケーションの中でポジティブなフィードバックや素直な感動を伝えることを意識してみてください。
では、また!
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