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人材派遣営業の教科書 第一章 ②人材派遣営業に大切な3つの力 その1「承認力」 

こんにちはー!
今日のnoteは『人材派遣営業に大切な3つの力 その1「承認力」』と言うお話です。


人材派遣営業に必要な能力は?

若手の人材派遣営業の方や、これから人材派遣業界を志そうとしている方からよく聞かれる質問があります。
それは、「人材派遣営業に必要な能力は?」と言うものです。

コミュニケーション力、ヒアリング力、提案力、論理的思考力、人間関係構築力、今どきはITスキルもあったほうが良いに決まっています。
・・・いくつかに絞って答えるのは難しいものです。

そのように、あるに越したことはない能力がたくさんある中で、僕が大切だと思う能力を3つ紹介します。
今日は1つめから。

承認する力

僕が考える、人材派遣営業に大切な力の1つめは「承認力」です。
これは、人材派遣営業を長くやっていくなら、この上なく大切な能力だと思います。
これがないと、早く出世して現場を離れようとしたり、本質的に人材派遣営業のやりがいに手触りを感じないままになってしまうと思います。

さて、承認力とはどういう力のことを言うのか?
承認とは“よしとして、認め許すこと。聞き入れること。”です。
それを実践する力がとても大切です。

そもそも、人材派遣で働く人は約140-160万人です。
総務省労働力調査の2,022年7-9月期で↓のとおり、153万人。

https://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/4hanki/dt/pdf/gaiyou.pdf
総務省労働力調査 
 2022年(令和4年)7~9月期平均より

役員を除く雇用者が5706万人なので約2.7%です。
人材派遣で働く人と言うのは全ての働く人の3%にも満たないのです。

もちろん、どんな雇用形態で働く人だっていろいろな人がいます。
でも、ほとんどの人が直接企業に雇われる働き方をしている中で、派遣という働き方を選んでくれた方たちには、僕らの伺い知れない事情があったり、希望があったりもします。

僕は、人類全体が「みんな違って、みんないい」という価値観で生きていくのが理想だと思っていますが、人材派遣営業はそれを地で行くのが一番楽しく、幸せに社会貢献できると思います。

言い換えれば、「みんな違って、みんないい」と認めることができる力が承認力なのです。

人材派遣業界で働く方の中には「あの人は、そんなのだから派遣で働いているんですよ」などと、派遣と言う働き方や派遣スタッフの方を下に見るような物言いをする方もいます。
そんな想いで、そんな対象相手に仕事して楽しいですか?
そもそも、あなたがそんなスタンスだから、相手の派遣スタッフさんは信頼してくれないのです。

行き違いが多いな・・・とか、変な辞め方されるな・・・って思ったら、自分の態度や心持を振り返ってみてください。
自分のことを承認していくれていない人に、自分のことを分かって欲しいとは誰も思いません。だから、分かり合えないような理由をでっちあげて、あなたの元からその派遣スタッフさんはいなくなってしまうのです。

「そんな職場だと聞いてなかった」
「(細かい共有はないうえに)人間関係が上手く行かない」
「あなた(派遣営業)が動いたところでどうにかなる環境だと思えない」
などと言われがちな方は、胸に手を当てて考えてみましょう。

また、派遣先ともスムーズなやりとりができているでしょうか。
「若い女性を派遣してください」と言われたときに思い込みで若い女性が好きなんだとか思っていませんか?そこまでひどくなくても、相手を承認していないと行き違いが生まれてしまいます。

相手を主語にして話し、自分の意見も率直に話す

では、承認力はどうやれば鍛えることができるのでしょうか。
僕らはプロのコーチではありません。(もちろん、コーチング文脈の承認のスキルがあるほうが良いに決まっていますが)

まず、意識することは以下の点です。
①存在の承認:定期的に連絡を入れ、メールや電話はすぐにレスポンスし、約束の時間を守ります
②感謝を示す:ねぎらいや感謝の言葉を伝えます
③行動や考え方を褒める:結果ではなく、プロセスを承認します

そして、僕が思う一番意識すると良いポイントは
「相手を主語にして話す」
ことです。

承認についてプロとしてのトレーニングを積んでいない僕たちは、しっかりと承認することはとても難しいです。
なので、基本的に派遣スタッフさんや派遣先を主語にするようにしましょう。

「〇〇さんはこう考えて、こうしたんですね」
「〇〇様は××とお考えなのですか?」
と話すことで、承認しやすくなります。

また、承認力には自分も含まれます。
勝手に思い込まないで、不思議に思ったことや不快に思ったことは自分を主語にして伝えましょう。
「私は〇〇と感じたのですが、あなたがそのようなことをおっしゃったとはどうしても信じられません。」
「私は今、悲しい気持ちになっていて、〇〇さんが××と言う意味のことをおっしゃったと感じているのですが、あっていますか?」
などと伝えましょう。
すると、相手も率直なコミュニケーションを取ってくれて、お互いを認め合った関係に近づいていきます。

僕は、人材派遣でよく言われる「派遣先と派遣スタッフと板挟みになる」などと言った問題は、この承認力が弱すぎることで発生していると捉えています。

また、意識しているだけでは中々身につきません。
相手を主語にして承認していくことを鍛えるために、まずはテキストの対応で全力承認することで鍛えていきましょう
メールやチャットで連絡が来た時がチャンスです。
対話だとどうしてもすぐに返す必要があり、普段のクセを矯正することは難しいです。テキストであれば、いったん考えることができるので相手に寄り添った質問や相手を主語にしたコミュニケーションができるはずです。

その繰り返しで、普段のやり取りでも承認力を発揮できるようになります。
トレーニングとしては、まずはテキストのコミュニケーションで身に着けていくことをオススメします。


最後に

今日は『人材派遣営業に大切な3つの力 その1「承認力」』と言うテーマで、承認力の大切さ、実践テクニック、鍛え方についてお話ししました。
偉そうに言っていますが、僕も全然まだまだで、派遣スタッフさんや派遣先担当者と良い関係が築けないことも多くあります。
一緒に、成長していきましょう!

次回は、『人材派遣営業に大切な3つの力 その2「コミュニケーション力」』というテーマでお話しします。

では、また!




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