大企業からベンチャーに転職したら気をつけること #1271
お元気ですかー?
今日は「大企業からベンチャーに転職したら気をつけること」というテーマでお話しします。大企業とベンチャーは同じ「企業」とはいえ、働く環境や人材の質に大きな違いがあります。特に、転職してみて気づいたのは「人材のばらつき」でした。ベンチャー企業に転職を考えている方には、ぜひ参考にしてほしいポイントです。
キーワードは人材のばらつき
ベンチャー企業に転職するとき、ぜひ覚えておいてほしいのが「人材のばらつきが大きい」ということです。大企業ではある程度、人材の質が揃っています。いや、望んでいないのに属性やタイプが近くなってしまうと言うほうが正確かもしれません。
昇進のプロセスや評価基準が整備されているため、役職や職種ごとに一定の基準を満たした人が揃っています。もちろん、大企業だって一人一人違いますが、少なくとも「このレベルは最低限あるだろう」という前提があったことに、転職してから気がつきました。(たぶん、転職しないとわからないと思う)
しかし、ベンチャーはそうはいきません。ここには様々なバックグラウンドを持つ人が集まり、それぞれの強みや考え方もまちまちです。得意分野のみにステータス全振りしている人もたくさんいます。そのため、「えっ、本当にそれでいいの?」という提案や判断に出くわすこともあります。大企業で働いていた感覚でいると、このばらつきに最初は戸惑うかもしれません。
誰が言っているかは気にしない
そんな背景を受けて、僕が考えるポイントは二つあります。
まず、一つ目のポイントは「誰が言っているかは気にしない」ということ。大企業では、部長や役員などの発言にはそれなりの信頼性があります。多少の違いはあっても、経験や役職に応じた判断を期待できるからです。また、あまり口を出しすぎず、それぞれの役割の意思決定者に任せた方が仕事が早く進みます。しかし、ベンチャーではその常識が通じないことが多々あります。
ベンチャーでは役職や肩書きに関係なく、意見や提案の質をしっかり見極めることが大切です。「この人が言ってるんだから」と信じすぎず、自分の経験や知見をフル活用して発言する姿勢が重要になります。ある領域では神様でそれ以外の領域の知見は0ということは当然のようにあるからです。大企業とは逆に、自分の意見が周りにとって有益であれば、立場や役割を超えてしっかり伝えていくべきです。多分知ってるだろうと思い込んで発言しないと、後悔につながることもあると理解しましょう。ここでの貢献は、ただの発言だと自分が思う以上に価値がある場合が多いです。
是々非々で評価する
もう一つのポイントは「是々非々で評価する」ことです。大企業では、特定のプロセスに従って評価され、ある程度は平等な対応がなされています。未達成でも「次がんばればいい」という寛容さがあるのも、大企業の良さかもしれません。しかし、ベンチャーでそれをやってしまうと、組織全体のパフォーマンスに影響が出ることがあります。
ベンチャーはまだ成熟した会社ではなく、魅力を感じて入社する人が多い一方で、必ずしも全員が同じレベルの意識やスキルを持っているわけではありません。そのため、「同じ目的やビジョンを持つ仲間だから」という理由だけで平等に評価すると、実力を発揮している人の不満が募り、やがて離職につながることもあります。
大企業ではなくもない判断になる、このような意思決定は、僕はスピード勝負のベンチャーでは厳禁だと思っています。むしろ、そう言う背景も含めた上で、「是々非々」で判断しなくては、本当に評価すべき人材から失っていくことになってしまいます。(僕の所属している会社はしっかりこの部分がワークしていて、おかしな人事はありませんよ?念の為)
優秀な人にはしっかり評価し、不十分な人には(会社やマネジメントの不足も認めた上でではありますが)ファクトをベースに明確にその点を指摘していくことが、ベンチャー企業でのチームの成長を支えるポイントだと僕は考えています。
最後に
大企業からベンチャーへの転職は、最初は戸惑いも多いかもしれません。なんか服装もラフだし。下の名前で呼ばれたりするし。
でも、このばらつきこそがベンチャーの面白さでもあります。自由な発言や挑戦が歓迎される一方で、自分の意見や判断を大切にし、柔軟に対応することが求められます。「誰が言っているか」に縛られず、「是々非々」で評価するスタンスを持つことで、より強いチームづくりができると思います。
僕の予想では、この部分と、↓のnoteに書いた、期待成果役割の明確化と会社の方向性にコミットすることを気をつけていけば、大企業→ベンチャーの転職はうまくいくような気がしています。
では、また!
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