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人材派遣営業の教科書 第一章 ③人材派遣営業に大切な3つの力 その2「コミュニケーション能力」 

こんにちはー!
今日のnoteは『人材派遣営業に大切な3つの力 その2「コミュニケーション能力」』と言うお話です。


コミュニケーション能力とは何か?

さて、人材派遣営業の教科書です。

前回は、人材派遣営業に大切な3つの力の1つめである「承認力」について解説しました。


今日は2つめの大切な力である「コミュニケーション能力」についてです。

まず、コミュニケーション力とは何なのでしょうか。

↑デジタル大辞泉によりますと

社会生活において、他者と円滑に意思疎通が行える能力。コミュ力。

とのこと。

・・・ちょっと抽象的ですよね。
言葉の定義はその通りなのですが、社会生活を送っている人の多くは他社と円滑に意思の疎通を行っていると考えているはずです。(じゃないとツラすぎますw)
それにより、コミュニケーション能力が高くないのに高いと勘違いしてしまう人が出てきてしまいます。

・・・おっと、本題と関係ない個人的なボヤキが・・・w
いずれにせよ、コミュニケーション能力の定義があいまいだと、間違いのきっかけになってしまいます。

ですので、ここではもう少しだけ、解像度を上げて、コミュニケーション能力を定義したいと思います。

僕はこう考えています。

コミュニケーション能力=相手の望むことを察して行動する能力

である。と。


他者と円滑に意思の疎通が行える能力とは、他者の期待や想定の範囲でやり取りができることです。その能力が高いということはすなわち、他者の高い期待(もしくは期待以上)に答えられたり、他者が望む言動を選択して実行することができることと言えます。


雇用するビジネスである

では、なぜコミュニケーション能力が必要なのでしょうか。

人材派遣というビジネスは、いわゆる無形商材を扱っています。
派遣労働者を雇用して、派遣先へ派遣するという仕組みそのものを提供しています。役務の提供と呼ぶことが一般的でしょうか。

僕は、そんな人材派遣の最大の特徴は、雇用していることそのものがサービスになっているということだと思っています。
人材ビジネスの中で、雇用責任がサービス事業者にあるのは、人材派遣だけです。(ここでは業務委託は人材サービスだけを指すものではないという考えに立ちます)

どんな仕事でも、会社がそれなりの規模になれば、必ず雇用するということが必要になります。
その際には、チーム作り、マネジメント、社員教育という仕組みが必要になり、特に会社側には管理職によるマネジメント能力が必要になります。フラットな組織だったとしても、仕組みによるマネジメント能力は必要です。

人材派遣は雇用しているとはいえ、仕事の指揮命令自体は派遣先が行い、派遣会社や派遣営業が一緒に働くわけではありません。
ですので、いわゆるマネジメント能力までは不要です。
しかし、雇用した人材に派遣先で働いてもらうというその仕組みから、「他者と円滑に意思の疎通が行える能力=コミュニケーション能力」が必要になるのです。


スタッフさんも派遣先も不安

僕は、このマガジンと並行して、人材派遣スタッフ向けのマガジンも書いています。

最近は、会社ではマネジメントの仕事が多くなっていて、スタッフさんのフォローをすることは少なくなったのですが、マガジンの問合せやLINEのオープンチャット(まだ、数が少ないですが)などで派遣スタッフさんの本音を聞く機会が増えました。

そこでは、僕が想像していた以上の、派遣営業からしたら何気ないような言動に対して、傷ついたり、不安に思う声が多く存在していました。

・派遣営業さんは、なぜ、あんな言い方をしたのでしょうか。
・メールの返信が来ないけど、怒っているのでしょうか。
・派遣先の指示がわからなくて、フォローをお願いしても怒られないでしょうか。
・派遣契約を延長しなかったら、次の仕事は紹介してもらえないのでしょうか。
・ブラックリストってあるんですか・・・?

などなど、正直、僕は想像とは違うことを悩んでおられるな・・・という感想を持ちました。


僕は、ほとんどの場合「直接、派遣営業に聞いてみたらどうでしょうか?」と答えます。(何のための相談窓口なんだw)
派遣法についてとか、派遣先で正社員になるには・・・?なんて相談が来ると思っていたら、派遣営業に言ったほうが早いだろうし、そんな悪意が派遣営業にあるとは思えない内容の相談がほとんどだからです。

でも、多くの場合、僕に相談が来るまでの間に、何らかのサインを出していることがほとんどです。それをスルーされて、スタッフさんは相談しにくくなっています。


職場見学の位置づけはちゃんと説明していますか?
派遣という働き方について、説明していますか?
スタッフさんがなぜ、派遣という働き方を選んでくれたのか、知っていますか?
相談しやすい環境にしていますか?

スタッフさんの望むことを想像して、その言動を選択していますか?


派遣先企業も同じです。

派遣法について、必要な情報提供していますか?
派遣スタッフのオンボーディングのお手伝いをしていますか?
稼動スタート後も、受注の時の熱意以上にフォローしていますか?
相談するに足る、知識があることを伝えられていますか?
何かフィードバックがあった時、意図を考えていますか?(本人に言うほどじゃないけど・・・○○で。って言われたときスルーしてませんか?)

派遣先企業の望むことを想像して、その言動を選択していますか?


15年以上、人材派遣の最前線にいる僕が断言します。
人材派遣というサービスは、コミュニケーション能力相手の望むことを想像して実行する力があれば、特別な交渉力や提案力がなくてもやっていけます。(交渉力、合ったほうが絶対いいけど、コミュニケーション能力があればなんとかなる!w)
逆に、コミュニケーション能力がなければ、相手の小さなサインをずっと見逃し続け、トラブルが頻発してしまいます。
どれだけ売上を作る力があっても、ツラくなっていってしまうことでしょう。


まずは、日ごろから目の前の相手の望んでいることは何なのか?を想像するようにしていきましょう。
それに慣れてきたら、どのようにその期待に応えるかを考えて実行していきましょう。
もっと慣れてきたら、その期待にどの程度応えるのかを選択できるようになります。(時には相手のためにその期待に応えないことも)
そうなってくると、派遣スタッフや派遣先企業からの感謝の言葉も増え、より良いと自分で感じることができる雇用創出ができるようになっていくことでしょう。

最後に

今日は『人材派遣営業に大切な3つの力 その2「コミュニケーション能力」』と言うテーマで、コミュニケーション能力の大切さ、それに関連する派遣というサービスの特徴についてお話ししました。
承認力に引き続き、コミュニケーション能力についても、僕もずーっと勉強中だし、まだまだすぎて泣きそうになります。
一緒に、成長していきましょう!

次回は、『人材派遣営業に大切な3つの力 その3「一貫力」』というテーマでお話しします。
では、また!





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