なぜ人材サービス企業で働いているのか
僕がどうして今の仕事をしているのか改めてお話します。
なるべく短くまとめて、プロフィール画面に設定しようかと思いますが、それでも長くなりそうなので先に結論を書きます。
結論:僕は「転職に悩んでいる人、人材サービスに行き詰まっている人をサポートする」ために今の会社に所属しています。
ちなみに、今までプロフィールにしていた自己紹介はコチラ↓
就職にとても苦戦した・・・
僕は若気の至りで20歳の時に富山県の大学を中退しています。(良く原体験として話に出してしまうので、だんだん自慢の話と勘違いしてしまいそうw)
そして、就職することになるのですが、1社目がなかなかのブラック企業・・・!(それでも仕事決まらなさそうなところを拾ってもらって感謝してます。)
一応、一流のブラック企業に所属していたということにしておりますが、残業代0、給料激安、偉い人の機嫌で物事が決まる・・というだけで殴られたりはしないので二流のブラック企業だったかもしれません。
この会社に受かるまでの間におよそ半年かかりました。
その時付き合ってた彼女に食べさせてもらっていたのですが(クソ!)ハローワークに行ったり、面接で落ちた帰りにパチスロで時間をつぶし、お金が無くなったら漫画喫茶へ行く毎日はツラかったなぁ・・・(クズ!!)
こう書くとなかなかのクズっぷりなんですが、あの頃の自分なりにツラい日々でして、学生時代は同級生や先輩にも偉そうにしていた(舐めていた)僕にとっては何度履歴書を送っても面接にも至らない日々は認めがたい日々でした。
ニート生活が半年を超えたころ、さすがにお金も完全に尽きてきて、親にも彼女にもこれ以上頼りにくい状況になりました。
いよいよ本気で就職をしなくてはいけなくなったときに(一応、それまでも本気よ?)僕は作戦を立てることにしました。
僕はそれまでの間、「企画、マーケ、デザイナーetc」なんとなくオサレな職種を受けていました。しかも給料高め。
「マジでなめんな!」としか言いようがないのですが、しぶしぶ方向転換をすることにした僕は、ターゲットを
【給料安めの営業職】
へ絞ることにしました。
作戦としては、「みんなも嫌がるだろう営業(僕は父が営業で何となく営業は一番嫌だった。)で給料安い仕事であれば受かるだろう。そして3年後に大企業に転職だ!」です。
さすがにこれじゃ作戦と呼べないだろと思うのですが、それしか思いつきませんでしたw
ところが、この作戦が奏功し、一流のブラック企業にスムーズに就職が決まるのでした・・・
20歳の時の自分の力になりたい!!
さて、ブラック企業で耐えること2年半・・・(3年の予定が耐え切れず)
いよいよ大企業を目指して転職するタイミングがやってきました。
ブラック企業での経験だけで5,000字は書いちゃいそうなので、端折りますが2つだけ知っておいてください。
①思ったより営業職ではなくて、車を運転して商品を持っていくだけの仕事だったので営業スキルは1ミリも身につかなかった
②彼女にはフラれました(縁もゆかりもない田舎での一人暮らしスタート)
でっ!この時点で、実は僕には転職先として心に決めた業界がありました。それは、
人材サービス業界
です。
ただ、単純に20歳のころ僕はハローワークという選択しか知らず、ブラック企業に入ってから働き方や就職の仕方にいろいろな方法があることをしり「いや、あるなら先言ってよ!リクルートさん!!」と思ったからというだけなんですけどね。
こうして、あの頃の20歳の自分を救いたいというピュアな想いで転職活動を開始することとなります。
なぜ、今の会社にしたのか
数ある人材サービス業界の企業の中で、今の会社を受けた理由は2つあります。
①大企業が良かった
⇒大学中退した人は分かると思うのですが(少数派!w)、後悔があればあるほど一般的に「普通」と言われる人生に憧れるようになります。(僕は、なりました)
大学中退だからその会社なんだねーって思われるよりも、大学中退なのにそんな大きな会社にいるの!?って思われることを目指しました。
今思えば、くそほどクダラナイ価値観だなって思いますがこの時は大本気でした。
②総合人材サービスが良かった。
その頃は2007年で、まだリーマンショック前だったこともあり、派遣とか非正規雇用もフリーターとして市民権を得ていた時代でした。
広告業だけをやっているとか、派遣業だけをやっているとか、紹介業だけ・・ではなくて総合的に同じ法人としてサービス展開をしている会社を優先しました。
この2つを条件で探して、最初に内定が出た会社が今、所属している会社でいわゆる大企業です。
正直、なぜ採用されたのか分かりませんw
入社後のギャップ
意気揚々と今の会社に入社したのですが、本当に思い出すと震えるくらいギャップがありました。(毎晩お母さんに電話していたよw)
①なぜか営業できると思われていた(採用した人は分かっていたようだが社内の連係ミスw)
②OAスキルがあると思われていた(若いから)
③人材サービス企業というより営業会社だった
正直、①②もかなりつらかったですが、まだ何とか自分の努力で何とかしておりました。
別の記事でもお話しましたが、営業については毎日1冊以上のビジネス書を読むことで学んでいくスタイルで何とかキャッチアップしてました。(OAスキルは最低限学んで乗り切りました)
ただ、③人材サービス企業というより営業会社だったのギャップはツラかったですね・・・
ワクワクしながら入社した僕は2週間の研修の後、富山県の魚津駅の駅前で上司の車から降ろされて、名刺100枚手に入れるまで帰ってくるなと言われました。
せめて線路はさんで逆側だろ!!
その翌日には、右手をガムテープで電話機に固定させられててテレアポです。(トイレには電話機と行きますw)
僕は思いました。「20歳の時の僕の役に立つなんて無理だ・・・少なくとも、僕がやりたかったのはコレジャナイ・・・消えたい・・・」
僕は富山県に住んでいて、そのまま富山の事業所で雇われました。(たぶんこれが採用された最大の理由。雪国に行きたい人、東京の会社にはあまりいない問題。)
そのときは地方では派遣事業の営業所しかなく、そして派遣サービスはそのころ、イケイケどんどん!ゴリゴリの営業会社がほとんどでした。
そんな中、無茶ぶりと感じても頑張ってきましたが、半年間受注0でいつまでたっても戦力にならない・・・
さらには、毎月毎月、何人決まった、何人辞めたの数字の話ばかり。お客様から人材がいるのかと言われたら「います!」と嘘をつけ!きれいごとを言っても始まらない。うちの商品は人だ!人身売買だ!
と嫌な内容の教育のオンパレード。(今は違うよ!)
「こんな業界に入るんじゃなかった・・・・」
そして、僕の悪い癖=根性なしが発動します。
なんと、ここから30歳までおよそ6年、サボりたおすのですww
特に2年間くらいは全力でサボりました。(時効だよね!?ねっ??)
これが正直な営業スタイル「持続可能営業」につながるのですが、もうひたすら上司の指示を無視して好きなように仕事していました。
クビになった方がせいせいするわ!好きなことしてやる!作戦です。
サボり方一覧↓
・一日、飛び込み営業してこい!と言われた日は半日飛び込み営業をして、あとは、図書館でキャリアに関する本を読む
・一日テレアポしろと言われた日は、すぐに来てくれというアポが取れたと嘘をついてハローワークでどういう求人があるか研究
・週末は昔バイトしていた飲み屋に遊びに行って、セカンドキャリアに悩むw女の子へアドバイス&仕事紹介(このパターン結構あったけど会社の人に誤魔化すの大変だった!w)
・知り合いを伝って、学校中退した人や仕事がうまくいかない人へ仕事紹介や面談
・会社で、このスタッフさんには仕事紹介が難しいとされた人(中卒、仕事すぐやめるなど)に隠れて会いに行ってインタビューや時に無料で仕事紹介(自社案件にはかぶらないようにしたよ、それでもダメだろうけど)
真面目なのか不真面目なのか・・・って言う感じですが、仕事終わりのスケジュールが忙しくなりすぎて寝坊なども結構していましたので、まぁ不真面目ですよね。(時効ですよねぇ・・・?ねぇ・・・?)
これ以外にも、誰でも読めるnoteだから言えないこともある・・・w
思ったよりもクビにならない・・・
少なくとも5年間、好き勝手に過ごしました。
もちろん営業もしましたが、嫌になったらしない。
助けたいスタッフや求職者がいるときはめちゃくちゃ営業しましたが、普段はシンプルにさぼったり、本を読んだり、会社が相手してくれないような求職者や悩んでいる人と話したり・・・
そして、気が付きます。
・・・・クビにならねぇ!!
クビになるまでサボろうと思ってたのにこのままじゃ永遠にサボる羽目になる・・・
しかも何故か売り上げは右肩上がり。諸先輩が売り上げを落としたリーマンショック後も何故か売り上げアップ。
あれ・・・?これは・・・・?もしかして僕のスタイル(好き勝手やっているだけ)のほうが売れるんじゃね!?
初めての後輩ができた
そんなことを考えていた29歳のころ、僕に初めての後輩ができました。
業界に期待して入ってきたキラキラした瞳の20代中ごろの女の子です。
僕はだんだんと、自分が上手いこと人材サービスに適応しているように感じ始めていたので、気合を入れてこの最初の後輩の育成にあたることにしました。
ここまで読んで(もしくは今までの記事を読んでくれて)お気づきかと思いますが、僕は会社でガチで浮いてます。(今でもw)
いくら自分なりにうまくいっていると思ったとしても全くその通りのことを後輩にさせるわけにはいきません。
その上で仕事を教えようとしてみると・・・めちゃくちゃ難しい!
常に矛盾です。僕から教わるだけではないので、嘘をつくなと教えた後で嘘をつくようなやり方を教える必要が出てきます・・・
僕の序盤のnoteにもつながるのですが、この後輩は結果的に1年と持たずに辞めてしまいました。
キラキラだった瞳はどんより。他の業界にも行けただろうに人材サービスを、この会社を選んでくれたのに、その期待に全く応えられなかった・・・・と、すごく落ち込みました。
自分だけが何となくうまく仕事できていても仕方ないな・・後輩をがっかりさせることは嫌だなと心底思いました。
僕が働く理由
この後、僕は愛着のある北陸を捨て、社内公募に手を上げて茨城県に行きます。(東京のつもりで関東エリアに手を上げたら茨城でしたw)
今の会社ではずっとやりたいようにサボっていたので、自ら動いたのは初めてです。
僕が異動を希望した理由は、この会社でやりたいことができたから。(あとは北陸ではもう悪いレッテルから逃げられないので出世できないからw)
それは、
・キラキラの瞳で入って来てくれた後輩や人材サービスに行き詰っている人を嘘つかないスタイル(過去記事参照)を伝えることでサポートする
・もちろん、転職やキャリアに悩んだ人に嘘をつかず、Giveの精神でサポートする
・それを後輩にすら伝えられないのが嫌だから出世して会社の中心へ近づく(偉くなれば伝えられるかは確証がなかったですが、拠点責任者になってみて、メンバーには伝えやすくなりました)
これは、毎日noteを書いている理由でもあります。(最近は番外編の記事が多いですが・・・)
特に今の若い方たちは他にもたくさんの選択肢がある中で人材サービス業界を選んできてくれたはずなんです。
サービスの形はどんどん変わっていくと思いますが、そんな仲間たちが、人材サービスに誇りを持って、がっかりしたり、しょせん数字だろと偽悪的になることなく、キラキラのまんまでキラキラとキラキラしていけるよう・・・そんなことに僕は人生を捧げたいと思っています。(もちろん奥さんと子どもにも捧げます。)
これからも公私ともに、頑張っていきます。よろしくお願いします。(やっぱり長くなったー)
では、また明日!
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