【キャリコン勉強】カウンセリングの理論(アーロン・ベック)
2月2日。今日は夫婦の日です。先日、発表されたサラリーマン川柳から夫婦の句を一句紹介します。
子は鬼滅 夫婦は亀裂 おうち時間 (ねこのすけ)出典:第一生命
選ばれた川柳ではどうも夫婦間のズレの句や、恐妻的な句が多いのが印象的でした。夫婦、家族といった最も近い人間関係で悩む方も多いと思います。笑って済まされればいいのですが、深刻にならないようにありたいものです。
認知療法
アーロン・ベックのプロフィール
1921年 アメリカ・ロードアイラン州生まれ 精神科医
うつ病の研究から、患者の不安や恐怖が生まれる直前の考えに注目
1970年代にその治療法として、認知療法を提唱
人間観
人間の認知が行動や感情に影響を与えている
理論の概要
・A(出来事) → B(出来事をどうとらえたか)→ C(落ち込むという感情)
・認知療法では、落ち込む感情の直前の思考(B:自動思考)に焦点をあてる
・自動思考はしばしば非論理的で不合理なもの(認知のゆがみ)
・認知療法は、認知のゆがみを見つけ検証していく
代表的な認知の歪み
覚え方:各自の文化で選択しいよ (拡自の分過で選択恣意よ)
認知を修正するための質問例
1)認知を同定する
「今あなたの心の中は、どのような思いがこみ上げているのでしょうか」
2)認知を検証する
「そう考える根拠は何でしょうか」
3)認知を修正する
「別の見方はできないでしょうか」
まとめ
何の根拠もないのに自分で壁を作ってしまうことがあります。「60歳過ぎたから再就職はムリだ」「新しいスキルを学ぶには年をとりすぎている」など何の根拠もなく年を言い訳にしているだけで認知の歪みと言えます。
相談者の非論理的な信念に向き合い、キャリアコンサルタントの勝手な価値観で決めつけず、相談者の認知を修正できるよう取り組んでいきたいものです。
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