【キャリコン勉強】キャリアカウンセリングの理論(ドナルド・E・スーパー)1
今日は何の日
2月27日 冬の恋人の日
2月14日のバレンタインデーと3月14日のホワイトデーの中間の日で、恋人同士の絆を深める日。結婚カウンセラーなどが制定しました。
ドナルド・E・スーパー
1910年ー1994年 アメリカ 経営学者・キャリア研究者心理学者
コロンビア大学の名誉教授で、1950年代にキャリア構築や職業選択を定義付け、独自の理論「キャリア発達理論」を打ち立てました。
自己概念をもとに職業的成熟という観点から職業発達をとらえ、ライフロールとライフステージといったキャリアの基準を提唱しました。
自己概念とは
◆自己概念
自己概念の形成→発展と受容→探索と現実吟味→自己概念の実現(職業的自己実現)
◆自己概念と自己認知
認知(percept) ⇒意味付けする⇒ 概念(concept)
◆自己概念の形成
1)乳児期の分化
2)2~3歳のときの分化した対象との同一化(同一視)
3)具体的職業名を伴った同一化
偶然の経験から新たな自己概念が形成されることもある。一生を通じて独自の自己概念を形成し、発展させていく
◆職業的自己概念
個人が仕事から得られる満足度=その人が自己概念をどれほど実現できたか?
「職業を選ぶということは自己概念の実現の手段を選ぶことである。」
◆肯定的自己概念と否定的自己概念
肯定的自己概念ー人を積極的に行動させる力⇒こちらの形成が望ましい
否定的自己概念ー自己に対する自信を失わせる
◆妥当な映像と現実吟味
(ステップ 内容)
第1の現実吟味 ー自己認知から自己概念が形成されるとき
第2の現実吟味 ー自己概念の明確化に伴って、実際に行動に移すとき
第3の現実吟味 ー探索的な行動をとるとき
職業的意思決定のためには、現実妥当な自己概念の形成が不可欠。
◆職業的成熟の指標
1)職業的選択への方向づけ
2)好きな職業に関する情報と計画性
3)職業上の好みの一貫性
4)諸特質の結晶化
5)職業上の独立性
6)職業上の好みの一致
◆自己概念と職業選択
1)自己概念が不明確→職業選択も不適切、不満足になる
2)仕事とは自分の能力(得意なこと)や興味(やりたいこと)価値(重要だと思っていること)を表現するもの
3)適切な職業選択には肯定的な自己概念が必要である。
まとめ
試験でも必ずと言って出題されるスーパーの理論を紹介しました。
ここでは「職業を選ぶということは自己概念の実現の手段を選ぶことである。」というスーパーの言葉に尽きると思います。
また、「仕事とは自分の能力(得意なこと)や興味(やりたいこと)価値(重要だと思っていること)を表現するもの」
つまり、自分が納得しこれで飯を食っていくぞと言えることが職業的自己実現であり、それが自分が得意でやりたいことであり、重要だと思っていることであれば最高だと思います。