【キャリコン勉強】キャリアカウンセリングの理論(ナンシー・K・シュロスバーグ)
今日は何の日
3月4日 ミシンの日
1990年(平成2年)、ミシン発明200年を記念して、日本家庭用ミシン工業会(現在の日本縫製機械工業会)が制定しました。「ミ(3)シ(4)ン」の語呂合わせです。
ナンシー・K・シュロスバーグ
スーパーのもとで教育博士号を取得、メリーランド大学でカウンセラー教育に携わる。成人のキャリア発達についての研究に取り組んだ研究者。 1999年には全米キャリア開発協会(NCDA)会長に就任。
シュロスバーグは人生をさまざまな転機(トランジション)の連続であると考え、キャリアはさまざまな転機を乗り越える努力と工夫を通して形成されるとした。
転機とは
1)イベントとノンイベント
✅イベントーある出来事が起こること。
就職、転職、失業、引越、結婚、出産、病気、親族の死等、予期したこと、期待したことが起きること
✅ノンイベントー予期したことが起こらないこと。
希望した会社に就職できない、昇進できない、結婚できない、子どもができない等、予期したこと、期待したことが起きないこと
2)転機は、通常、次の4つのうち1つまたは2つ以上の変化を伴う。
🔴転機によるマイナスの影響を最小限に抑えられるように、転機に論理的に対処することが重要である。
転機の影響度を決める3要素
1)転機そのもの:どのような転機か
✅転機の起こり方
❶予期していた転機(結婚、転勤や昇進、子の誕生など)
❷予期していなかった転機(事故、死、病気、失業など)
❸期待していたが起こらなかった転機(結婚が実現できず、昇進できず)
✅転機を評価する4つの視点
❶転機の深刻さ
❷転機のタイミング
❸転機がコントロールできるのか
❹転機の持続性
2)本人:本人が転機にどのように対処するか
❶人生全体に対する見通し: 人生を肯定的か否定的に捉えているか?
❷コントロール:人生をコントロールできるか、宿命(あきらめ)か?
❸対処スキル :ストレス解消の仕方や意思決定、行動の取り方を知っているか?
❹過去の経験 :以前の転機をうまく対処した経験を積んでいるか?
3)支援:どのように援助できるか
❶人:心の支えとなる家族や友人はいるか?
❷物的資源:転機を乗り越えるお金や物的資源があるか?
❸公的機関、民間団体:転機を支援するサービスがあるか?
転機の乗り越え方
<ステップ1>転機を見定める
<ステップ2>リソース(資源)の点検
4S点検①状況(Situation)②自己(Self)③支援(Support)④戦略(Strategy)🔴重要🔴
<ステップ3>受け止め、対処する
戦略を選び取り、行動計画を立てる。
まとめ
世の中は、まさに大転機を迎えています。収入が激減した、失業した、就職できない、結婚式が延期となった、大学に通えない、地方に移住したなど転機のない人はいないくらい状況になっています。
一番困るのが、お金がなくて生活できないことだと思います。そのために国も地方自治体、ボランティア団体もさまざまな支援を行っていますが、まだまだ足りていない状況です。
私自身も悩んでいる人のための力になれるよう4月からの再就職先(就職支援)で活動していきたいと思います。