【環椎 頸椎C1の話】骨勉
こんにちは(^^)整体×ヨガのプライベートサロン【Refresh Labo R.I.T】整体師の伊藤です(^^)
今回は【頸椎】の1番上、【環椎】についての記事です!
何か参考にしていただけると嬉しいです(^^)
頸椎とは??
頸椎とは”首の骨”のことです。
英語ではcervical spine(頸部 脊椎)といい、解剖学では”C"と省略して表記されることが多いです。
「”C"って何?」と言われたら
「サービカル・スパイン」と発音よく答えると良いでしょう。
人間の頸椎は7つあります。
7つの骨が重なって”首”をつくっているんですね。
ところで、ここで問題です!
Q:人間の頸椎は7つですが、「キリン」の頸椎は何個でしょうか??
A:1個 B:3個 C:7個 D:14個
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答えはCの7個!
キリンのような、長い首の動物も頸椎の数は同じなんです。
ちなみにキリンの首は大人で2Mほどとされています。頸椎1個1個が長いんですね!
哺乳類の頸椎は基本的に7つとされています。
ただし、ナマケモノとマナティだけは頸椎の数がちがうようです。
↑ナマケモノは種によって6~10個の頸椎があるとされています。
ただし、8個以上頸椎がある種の場合は”頸椎の定義”によるとされ、「肋骨が発達するものを”胸椎”とするならば、頸椎が7つ以上ある」といったものだそうです
↑マナティの頸椎は6個とされています。
なぜか?と言われると、それは僕にはわかりません。
また、哺乳類以外では頸椎の数は違ってきます。
例えば鳥類のフクロウなんかは、哺乳類の倍、14個もの頸椎を持っています。
たしかにフクロウは首がめっちゃ周りますよね。そういうことだそうです。
第一頸椎 環椎
今回は頸椎の中でも1番上にある”C1”「環椎」をご紹介です。
環椎は文字通り”環状”になっている骨で
7つある頸椎中でも特殊な形をしています。
頸椎の一番上部に位置しており、頭蓋骨との連結があります。
頭蓋骨についてはこちらに全部まとめてます↓
環椎の構造的な特徴といえば、
”椎体”と”棘突起”が無い!ということです。
椎体に関しては、C2の”軸椎”と癒合しているため、と言われています。
C1、C2ともに他の頸椎よりも関節可動域が広く、首~頭部の柔軟な動きを可能にしています。
環椎 部位紹介
環椎は”環状”つまりリング状の骨です。
各部位にいろんな名前が付いていますが、
簡単に言うと、前後にある”弓”と側面の”塊”で構成されています。
また、リングの中心の孔は脊髄の経路となっており、脳幹へとつながります。
環椎 付着する筋肉
環椎は小さな骨ですが、たくさんの筋肉がついています。
頭部を動かしたり、姿勢維持にも重要な筋肉がいっぱいです。
また、肩首のコリや頭痛の要因になる筋肉も沢山ついてます。
環椎 起始筋
■肩甲挙筋
肩甲骨の居城と下方回旋
起始:C1~C4椎骨の横突起
停止:肩甲骨内側縁の上部
■前頭直筋
頸部の屈曲作用
起始:環椎横突起の上面
停止:後頭骨底の下面
■外側頭直筋
頸部の屈曲と側屈、脊椎の側屈
起始:環椎横突起の上面
停止:後頭骨の頸静脈突起面の真下
■上頭斜筋
頸部と脊椎の伸展と側屈、頭部の同側回旋
起始:環椎横突起の上面
停止:上項線と下項線との間の後頭骨
■小後頭直筋
頸部と脊椎の伸展、機能面で感覚系と考えられている
起始:環椎後弓の結節
停止:後頭骨の下項線の内側部分および大後頭孔との間の面
環椎 停止筋
■頸長筋(上斜筋)
頸部の屈曲作用
起始:C3~C5椎骨の横突起の前結節
停止:環椎前弓の結節
■頸長筋(垂直部)
頸部の屈曲作用
起始:C5~T3椎骨体の正面
停止:C2~C4椎骨体の正面
■頸長筋(下斜筋)
頸部の屈曲作用
起始:T1~T3椎骨体の正面
停止:C5~C6椎骨の横突起の前結節
■頸前横突間筋
頸部の側屈作用
起始:横突起
停止:横突起の前結節
■頸後横突間筋
頸部の側屈作用
起始:横突起
停止:横突起の後結節
■頸板状筋
頸部と脊椎の伸展と側屈、頭部の同側回旋
起始:T3~T6椎骨の棘突起
停止:C1~C3椎骨の横突起
■下頭斜筋
頭部の同側回旋、頸部と脊椎の伸展と側屈
起始:軸椎(C2)棘突起の先端
停止:環椎横突起の下方背面部
■頸棘間筋
頸部の伸展作用
起始:各椎骨の棘突起(環椎に関わるのはC2の棘突起に起始を持つ)
停止:起始部の上の椎骨棘突起(C1の棘突起のあるべき部位)
まとめ
「環椎」いかがでしたか?
ユニークな形をした骨であり、頭蓋骨とも連結する重要な骨です。
付着する筋まで見てみると、肩甲骨や背部にまで広く繋がりをもっており
姿勢維持などにも深く関わりを持っていそうですね!
最後までご覧いただきありがとうございました!
何か参考にしていただけると嬉しいです(^^)
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