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文系新卒の私が重機整備士なった理由

こんにちは。

今回はタイトル通り、

「なぜ私が新卒で重機整備士という職業を選んだのか」

をテーマに書いてゆこうと思います。

目次

  1. 私が乗り物好きになるまで

  2. 整備士に興味を持ったきっかけ

  3. 文系新卒で整備士になるということ

  4. まとめ

1.私が乗り物好きになるまで

5歳児の頃から、ロマンスカーのVSE見たさに2時間駅で待ち続けるぐらいには乗り物好きで、車・バイク・自転車・戦車まで様々な乗り物に興味を惹かれる男の子でした。

小学生になってからは、父親に買ってもらったタミヤのラジコンを組み立てて走らせたりしていたのですが、この頃から「自分でモノを組み立てること」に興味を持ち始めたのだと感じています。(同時に破壊系男児でもありました笑)

中高の時は自転車にとてもはまっていて、歩いてゆけない町でも自転車ならゆけるという移動の喜びを感じると共に、整備によって自分の乗り物の構造を知り、改善することに興味を持つようになりました。

大学では自転車部に入部し、選手兼メカニックとして自転車競技に関わっていました。
自転車競技はスポーツである以上、メカニカルな点よりもフィジカル面に重きをおいており、そういった点ではコミットしきれなかったのを後悔しています。。。

それでも、他者の乗り物を整備する為に責任を持つ経験は、大きな意味があったと思っています。

あと、大切な友人に出会わせてくれました(笑)

同時に、長年乗りたかったオートバイの免許を取得し、より速く・遠くへ・自由に移動する喜びを感じたのもこの頃です。

2.整備士に興味を持ったきっかけ

大学生3年頃に乗り始めたバイクですが、コロナ渦でのバイクブームとあわさって、YouTube上でバイクレストア動画にも注目が集まっていました。

「自分の手でバイクを整備してみたい」

私は衝動が抑えられず、メルカリで1台の原付を買ってしまいました。

私とチョイノリ

スズキ チョイノリです。
「ちょっとそこまでを手頃に」を体現したバイクで、2003年の新車販売価格が59800円と、良さげなクロスバイクよりもリーズナブルでした。

スズキの4輪には、1979年の発売から現在まで、軽自動車に求められるミニマルな要素の追求から生まれたベーシックカー「アルト」があります。

その軽自動車の先駆者としての思想は、1人乗りのモビリティとしてミニマルの局地にある原付市場においても、チョイノリという名作を生み出したのです。

コストカットのおかげで、
・リアサスは無し
・エンジン内パーツは一部樹脂
・汎用エンジンの設計を流用した原動機
・オイルフィルター無し(オイル交換300km毎)
・たったの2馬力

手軽さという価値基軸の基に、ターゲット層・パッケージング・設計製造思想が徹底されている点にモノづくりの美しさを感じます。

だいぶ脱線しましたが、バイクの要素を最低限に濃縮したチョイノリは、バイク整備にとって最高の教材であり、私の機械整備への道を拓いてくれた存在でした。

その後自分でバイクを整備してゆく機会が増えると共に、迫る就職との向き合いの中で「好きなことを仕事に」という考えに出会いました。

3.文系で整備士になるということ

大学3年の夏頃から就活で周りがインターンシップを始める中、私も興味のあるメーカーのインターンシップに参加しており、メディア機器や素材など、興味のある分野を絞りすぎずに幾つかの企業を見るよう活動していました。

ただ、企業説明を通して理念に共感しても、そこでなければならないという熱意が生まれませんでした。

その時は、職種や給料がどうとかを追求しても優秀な人には勝てないと思っていて、それなら「やりたいことを仕事にする」と言って胸を張って働いた方がカッコいいのでは?と、淡く考えていました。

そんな中、現職の重機整備士の募集を見て、文理不問で重機整備士になれるというのは珍しく、ぜひこの会社について知りたいという強い熱意が初めて生まれたのを覚えています。

自分が今までしてきた趣味の積み重ねを活かして仕事をする姿が頭に浮かび、いつしか自分が働く事が楽しみになっていました。

そして何度かの面接で熱意が伝わったのか、無事内定を頂けました。

給与や将来性の面では他社に軍配が上がりますが、それでも「やりたいことやっている」のが大切だと思いますし、文系の整備士を育成する意思がある会社に現代の「職業選択の自由」を感じました。

このように、文系で整備士になるという事は、選択の機会に恵まれてこそだと考えています。

3.文系新卒で整備士になるということ

去年の4月から働き始めて7月に正式採用となり、4月で2年目を迎えました。

率直に言うと、社会人1年目は一瞬でした。

慣れない環境・業務に加え、配属直後に大型プロジェクトで3か月程度の長期出張も経験し、個人的には充実した1年だったという感想です。

しかし、もう少し意識的に仕事を振り返ることが出来たのではという後悔もあります。

どのようなタスクをこなして来たのかを振り返ることは、「できること」が何なのかを確認する為に重要であり、自分の職業特性について理解するために不可欠だと思います。

文系で技術的知識を身につける必要がある為、なおさらこの習慣は必要であり、今後のアウトプット(業務・後輩の教育)に大きな影響を与えると考えています。

技術的な知識を文系卒が学ぶというとハードルが高いですが、実践に必要な知識のみを取捨選択できるという点では、文系卒で整備士として働きながら学ぶのも現実的な選択肢といえるのではないでしょうか。(会社のサポートに依る)

4.まとめ

結論:「やりたいこと」で選んだキャリアなら、
   「できるようになったこと」を振り返ることが重要。

1年でできるようになったことから、今後の自己の成長曲線がある程度想像つくと思います。

「やりたいこと」が「できること」になるとは限らない点に注意して、
試しにやってみて引き際を見定めるのもアリです。

最後に一ついうとすれば、100年に一度の技術革新時代といわれる現在では製造業は先行きに不安が見えますし、給料もオフィスワーカーに比べて伸びしろが少ないのが現状です。

それでも「やりたいこと」がそこにあるのなら仕事にすべきです。
だめならやめればいいだけなので(笑)

文系でも整備士のような技術職に就くか、オフィスワーカーになるのか慎重に考えてもらう一助になれば幸いです。

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