【官能小説】繰り返しループ【短編】
手が詰まる。
いくら考えてもこの先の文章が思い浮かばない。頭の中でイメージができても、適切な言葉が浮かんでこない。こういうことはよくあるのだが、よくあることだからこそ僕は頭の中で描いたイメージを文章へ起こせないことにイラついた。
いくら頭を振っても消すことのできないイラつきを抱いたまま、僕は部屋を出た。廊下を歩くたびに胸へつっかえた気持ち悪さが僕の存在そのものを否定して、僕はさらにムカついて、遂には普通に歩くこともできず、わざと廊下を鳴らすように足を進めた。目指している