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宇野港芸術映画座 10回目のテーマは「パレスチナ」


宇野港芸術映画座 今秋冬はオンライン上映

瀬戸内海国立公園指定90周年の2024年、直島はじめアートの島々へ本州玄関口でもある宇野港(岡山県玉野市)で始まった Uno Port Art Film Forum 宇野港芸術映画座(通称 ウパフ UPAF)。

記念すべき10回目 この秋 開催されています。

今回メインはオンライン開催。なので全国どこの方でもご視聴いただけますよ。(9月27日〜12月26日 /3週に1度のペース)

映画座メインテーマの「生きる・創る・映画」はそのままに第10回目となる今回のテーマは「パレスチナ」。パレスチナの歴史がまるわかりしつつアート性にも優れた5〜6作品を上映されます。そのほかの国々からの作品も上映予定です。ドラマやドキュメンタリーなど、ジャンルは多岐です。

内側でスタッフみんなが奮闘してますが、UPAF NPO社員の一人であるぼくは今回も観客兼PR部員をしております。

▼ 2024 UPAF公式サイト

ちなみに 2025年1月には岡山市のカフェ「奉還町4丁目ラウンジ・カド」さんで対面上映会を開催予定です。

第10回オンライン上映スケジュールはこちら
(配信作品は #シーズンごと に変わるのでご注意を)
#1  9/27-10/3
#2  10/18-10/24 
#3  11/8-11/14 
#4  11/29-12/5 
#5  12/20-12/26 

共同主宰のひとりで本映画祭キュレーター  アメリカNY在住のタハラレイコからの「パレスチナ」を10回目のテーマに決めたその想いもぜひ読んでみてください。

(一部抜粋)
ニューヨークに30年以上住んで、15年以上大学で教えてきて、ガザに家族が多くいるパレスチナ人ディアスポラの生徒もいるし、ガザ出身の映画制作者の友だちもできました。多くの家族や親戚を次々に失い続けている彼らにとって、ガザで今起こっていることは、1948年から終わりなく続いている闘いの同一線上にありながら、未曾有の悪夢です。
--- 中略 ----
パレスチナの歴史を辿りながら、自分たちと今、彼の地で起こっていることのつながりを感じられる作品群を上映します。目をそらしたくなるけれど、そらしてはいけないし、そらさずに観れば、きっとそれぞれの形でつながれて、自分の居場所ももう少し明確になるかもしれません。なにより、パレスチナ映画の質の高さに驚くと思います。
 

▼この海の塩 (Salt of This Sea)日本初上映

監督:アンマリー・ジャシル、ドラマ、2008年、105分。アラビア語/英語/ヘブライ語(英語字幕・日本語バリアフリー字幕付き)。日本初上映!日本限定配信。世界初のパレスチナ人女性監督、アンマリー・ジャシルの衝撃のデビュー作。カンヌ映画祭ある視点部門正式招待作品。パレスチナのアカデミー賞エントリー作品。
あらすじ:避難民で労働者の両親にニューヨークで育てられたパレスチナ系アメリカ人のソラヤは、家族の故郷パレスチナに戻り、1948年のナクバの際にその地を逃れた祖父の貯金を取り戻そうとするが…。

9月に視聴しました。ロードムービー調であるからどんどん目が離せなくなる。けれど 目で語る主役二人の表現にテーマの奥行きが詰まってる。このタイミングに観れてよかった。。



2010年 宇野港から始まった対話型の映画祭


宇野は、ぼくにとっても大事なふるさとの港。UPAF 10回目が、全国の多くの方と分かち合って感想を語り合い過度なエンタメに汚染された時間から生身の自分で動き出すエネルギーを感じられるような映画祭になれば。今回もすごく楽しみです。

2010年から始まったUPAFはぼくの地元でもある宇野港(玉野市)の港前の空き地にて野外上映をしてきました。

トレーラーの使用は毎回、商船三井フェリー様が協力いただきました。昼間の上映は涼しい産業振興ビル3Fのメディア・ルームでも上映しました。
晩の野外上映の場所は、宇野港の岸壁沿いにある宇高連絡船発着所跡地近く、地元の人にとって感慨深い場所で、かつて70年代には町で大活躍していたトレーラーをステージに大型スクリーン(ボランティアの手作り)での上映。
穏やかな瀬戸内の海を背景にした気持ちのいい星空上映会です。奥には瀬戸内海、そして直島が見えます。

世界で起きているさまざまなトピックスを取り上げた海外の秀逸なドキュメンタリー作品。また日本の配給市場にはのらないけれど、世界的に注目を集める優れたアーティストの作品たち。UPAFはこれまで上映作品のキュレーションにもこだわってきました。もちろんスタッフ自ら翻訳しテロップ入れまで行うため相当な作業コストがかかります。

上映後、監督や製作者たちと劇場スクリーンを繋いで観客とオンラインでの対話の時間を設けてきました。映画の媒介にしつつ、製作者と日本の観客がスクリーン越しに繋がる素晴らしい時間でした。

田舎育ちで良くも悪くも、隔絶された閉塞的な地方の里山で育ったぼくには、ふるさとの港町で地元の人と海外の旅行者と入り混じった世界とリアルにつながるような劇場・そしてオープンな対話の場が毎夏作れることに、郷愁ではなく興奮を覚えていました。

「UPAFは、それら多様な地元市民、海外からのアートツアリスト、そして世界中のインディー制作者が顔を合わせ、映画の力について語り合える場を作れたら、と考えています。」(UPAF公式サイトより)


宇野港は、今では瀬戸内アートを訪れるたくさんの海外からの旅行者が毎日通り過ぎる港町になりました。瀬戸内国際芸術祭の発展とともに港前の空き地も開発されてきて使えなくなり、コロナ禍を経てオンラインで全国配信へと形は変わりつつありますが、UPAF は UPAF です。

作品観た人は、ぜひどこかで語らいましょう。

↑ 以前の会場跡地(宇野港)にちらりと寄ってきました。
(訂正)この投稿動画では「2009年から開始」は誤り。「2010年から開始」が正しいです。

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▼ 宇野港芸術映画座2024 上映作品は下記にて紹介されていきます。ぜひチェックを。チケット購入もこちらから。


 

メディア関係・報道関係のみなさまへ


本年9月〜12月 宇野港芸術映画座のテーマは「パレスチナ」。日本初上映を含む作品たちも配信中。

2023年10月7日 イスラム組織ハマスがイスラエルへの攻撃を開始。イスラエル側も激しい空爆で応酬し、そこから1年。泥沼の状況はエスカレートするだけでなく、一般市民・子どもたちを巻き込むガザの惨状からは、ジェノサイドそのものを疑う余地はないでしょう。

マップはこちら

このタイミングで開催する宇野港芸術映画座 10回目。パレスチナのドキュメンタリー・作品たちを通じて、日本でも多くの方にご注目いただく機会にしたいです。

ぜひメディア関係・報道関係の皆様も取材や紹介などでお力添えいただけますと幸いです。どうぞよろしくお願い致します。






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