コモンの場づくりを支える共創メディア (ゆめのたね放送局)
ゆめのたね放送局 開局9周年
インターネットラジオ局 ゆめのたね放送局が2024年 6月1日 に開局9周年を迎えました。おめでとうございます。
全国のパーソナリティ現役やご経験のみなさん、そしてゲスト出演者を含めるとこれまで数万人の方々のお力で、共に丸9年。PARK STARSとしても開局前から微力ながらパーソナリティ養成研修や組織運営支援などでサポートしています。
今秋には 13か所目となる京都スタジオも開局予定。現在 市民パーソナリティ900名が所属され、それぞれ独自の番組を毎週放送中です。
(繰り返し話していることですが)
ゆめのたね放送局は、広告収入に頼らず、市民パーソナリティひとりひとりの会費で運営していることで、個人の裁量で自由で伸び伸びとしたコンテンツを継続的に生み出すことができています。
共創メディアの真骨頂は、繋がる場づくりにあり
サスティナブルな社会への流れ、そしてコロナ禍を経てさらに、経済学者 故 宇沢弘文さんの提唱した「社会的共通資本」(Social Common Capital :略 コモンズ)が再注目されています。
社会的共通資本には「自然資本」「社会的インフラストラクチャー」「制度資本」 があるとされています。社会インフラや制度資本の一つとして、コミュニティネットFMなどのラジオ局も増えてきています。とはいえ、特に阪神大震災から広がった各地のコミュニティFMの中には、存続が難しくなりやむなく閉局されているケースも多いです。
存続できる理由は何なのか?
発信するだけを目的にしているのか、メディアを通じて共創し繋がる場づくりに取り組むのか、その違いです。
後者は結構地味で、発信者ひとりひとりにとって知恵と汗と継続性と責任が伴います。それこそが裁量権だからです。「共創」は決して「ボトムアップ」ではないんですよね。
「共に創る」とは、いろんな人が汗をかいて目的と目標こそ共にしながらも好き好きな自由な絵を描くこと。そうした地味で責任を伴う共創メディアがあってこそ、一般市場の広告・広報メディアだけだと難しい「コモンの場」が育っていくのだと思います。
社会にゆるく開かれたコモンな場から「新しい豊かさのスタンダード」が
生まれていくのさ。・・・そう 言い切ってみましょうか。
ちなみに「幸運が生まれやすい場」のことをセレンディピティフィールドと言うそうです。(そういう場こそ大人が作んないと、いいかげん、ダメじゃろー。)
全国各地で展開している ゆめのたね × SDGs
ゆめのたね放送局 は、2015年6月の開局から全国12スタジオに広がりパーソナリティも900名以上在籍。2024年秋には13スタジオ目となる京都スタジオが誕生予定です。そしてラジオ番組企画・配信を活かした「人の夢を応援するコミュニティ展開」も広がりを見せています。
連載【ゆめのたね × SDGs】(寄稿:幸田リョウ)では、ゆめのたねパーソナリティの方の主体的かつ独創的なSDGs溢れる活動をご紹介しています。コミュニティデザイン・ソーシャルデザインを専門とする視点も交えてお伝えしています。ぜひご一読ください。