「思考中毒になる!」〜ちゃんと考えてるの?と言われないために〜
オススメ度:★★★☆☆
本との出会い
人間は皆、平等に1日に24時間ある中で、知識やスキルに大きく差が出るのは何故だろう、と思ったことがある。何社も会社経営しているような忙しい人でも、幅広いことに関して自分の意見を持っている人もいる。(あなたは、いつ考え事をしているのでしょうか。いつ頭の整理をしているのでしょうか・・・)
また身近な人でも、自己研鑽とかしていない風の同僚が、最新のIT技術とかを語っている様子を見て、一体いつ学ぶ時間があるのだろうかと思っていた。
そんなとき、日経新聞に本書の広告が掲載されていた。
「ちゃんと考えてる?」と言わせない、というところに惹かれた。
多分、みんな通勤時間とか、ふとした隙間時間に頭の中を高速に回転させ、仕事を終わらせたりして時間を作っているのか!?勝手に知識を整理しているのでは!?という仮説が立った。
自分もそうなりたい、と思い本書を購入した。
"思考中毒"、考え続けることが最強なわけ
普段から思考している人が仕事でより多く成果を出せるのは言わずもがな。
戦国時代になるが、豊臣秀吉は1日中出世や統治のための作戦を練っていたに違いない。
ただ、考え事と思考は違うと筆者は言っています。
考え事は、心配事や思いにふけっている状態で、実は脳はあまり働いていないそう。
思考は何か目的やテーマがあって、アウトプットに向かって考えている状態。
また、筆者によれば、思考力は習慣化できるもので、生まれつきのものではないそう。
考えることが快感になると、一種の"思考中毒"のような状態になる。考えると気持ちよくなり、高揚感が得られるので、やめられなくなるそうです。
本書のゴールですね。
どうやって考え続ける習慣をつけるのか
テーマを決めると人間は思考しやすいそうです。
それも、好きなテーマほど考えやすいそう。
確かに、ゴルフ好きのおじさんは、ずっとゴルフのこと考えているし、処構わず素振りしますね。
好きなことが思いつかない場合は、とりあえず流行っているものとかテーマを決めてみるのもアリだと。
次に、思考の記録をつけるのが有効だそう。
(だいぶハードルが上がってしまうが・・・)
手帳やスマホのメモアプリなどに、思考の記録を書き残すことによって、常に思考しているか自分で向き合うことが可能になる。
また、前回の思考の続きから思考できる。
まずは習慣化することを目的に、質に拘らず、とにかく記録を取ることにフォーカスするのが良いです。箇条書きにする程度でよし。
例えば、「今月の売り上げを10%上げるには?」というテーマを決めて、30分のうちで考えたことを書く。
そうすると、不思議と次の30分で書き入れる材料を探さないといけないという気分になる。
考えたから書き込むのではなく、「書かなければいけない」制約を課す。
考え続けるための具体的な手段
考え続けるための訓練の仕方、手段を紹介。
考えたことを15秒で話す
家族、友人、仕事のパートナーと思考のスパーリングを行う
ただ、くっちゃべるのではなくテーマを決めて意見を戦わせる。読書
3色ボールペンを使って思考しながら読む。
赤=非常に重要
青=まあ重要
緑=興味を抱いた、面白いと感じた
赤と青を客観、緑は主観
会議をしたり、1人で思考する時も有効
メモを書くときに重要度に応じて事実は赤と青でかき、主観的な感想は緑で書く書く
「話す」「読む」よりも高度に思考する行為が「書く」こと。
文字に起こしてみたら、内容が矛盾していることも多々ある。
何も起きていない日常を面白おかしく書けるようになったら思考レベルは高い
それだけ日常の中で気づきを得ているということ。
所感
楽しいこと、好きなことに関しては、勝手に思考が進みますよね。
仕事やイヤイヤ考えないといけないことに関して考えるのは苦痛。
ただ、本書を実践し、思考の習慣をつけることで、思考体力もつき、考え事自体が好きになると仕事にも良い影響が出るのかなと思った。
偶には漠然と考え事をしたり、妄想するのもいいが、何かテーマを持って思考し、メモ書きでもいいからアウトプットまでを行うことで、少しでも仕事や勉強を前に進めることができる。
このnoteに読書感想文を書くことやSNSで呟くこともちょっとした訓練と思ってやってみる。
また、3色ボールペンは早速実践してみようと思った。
読書の時や、仕事のノートの時もやってみたい。
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